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清水建設など 水路補修現場で初適用

◇◇◆ 下水施設などの長寿命化が可能な耐酸性材料 ◆◇◇ 清水建設?が、テイヒュー?及び三菱マテリアル資源開発?と共同開発した耐 酸性材料「アシッドガード(Acid Guard)」がこのほど、休廃止鉱 山の水路補修現場で初適用された。   アシッドガードは、通常のセメントモルタルに比べて3倍以上耐酸性に優れ、 硫酸による腐食の恐れがある下水施設などに使用することで構造物の耐久性が 向上。施設の長寿命化によりライフサイクルコストの低減が可能になる。
  【写真】アッシドガードによる排水路補修 (右上は補修前) 通常のセメントモルタルは、酸性環境下ではセメント中のカルシウム分が溶け出し、数年で強度が急激に低下 する。このため、硫酸が発生する下水施設などのセメントコンクリート構造物には、腐食対策が必要となる。 しかし、従来の樹脂系等の耐酸性材料は、コストがセメントモルタルの数10倍と極端に高く、また流動性や 強酸性水中での硬化性に乏しいため、現場施工には向かなかった。   アシッドガードの特徴は ?通常のセメントモルタルに比べて3倍以上の耐酸性             ?「現場練り」が可能なほか、強酸性の水中でも固まるなど優れた施工性             ?従来の耐酸性材料に比べて五分の一以下の材料コストなど。 酸による腐食・劣化が心配される施設などで、通常のセメント系材料に代えて使用し、構造物の耐久性を向上 させて長寿命化することで、ライフサイクルコストの低減を実現するもの。   今回アシッドガードが初適用された現場は、秋田県の休廃止鉱山たい積場内の水路補修工事。適用現場では、 アシッドガードを使って劣化した水路の底板部分40?を補修し、数日後にはPH2・5の酸性水に耐えられ る水路として使用が可能となった。   なお、今回の補修部分には劣化計測用のメジャーを埋め込んでおり、清水建設らでは今後、長期にわたって状 態を把握していく考え。  
2006年12月18日
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