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近畿整備局ら「大和川・石川クリーン作戦」

◇◇◆60会場で約2万8,000人が参加、約301トンのゴミ回収◆◇◇ 大和川・石川流域の水質改善を目指した府下最大の一斉大清掃「大和川・石川 クリーン作戦」が4日、近畿地方整備局、大阪府、流域住民、沿川市町村が一 体となって約60会場で行われた。同クリーン作戦は、毎年3月第1日曜日に開 催しているもので今回が十回目。当日は初夏を思わせる絶好の天候に恵まれ、 約1万8,262人が参加。二トンダンプトラック150台分、約301トンのゴミを回 収した。
メイン会場となった大和川西青少年運動広場(松原市天美北4)には、近畿地方整備局の布村明彦局長、松原 市の中野孝則市長、大阪府の梶本徳彦副知事らが出席。 9時30分からの式典では、まず中野市長が「市民の努力のお陰で着実に水質が改善され、天然のアユも確認さ れている。残念ながらまだワースト上位の汚名は返上することはできないが、この地道な活動を今後も続けて いくことによって、必ず成果は上がるものと確信している」と地元主催者を代表してあいさつ。続いて梶本副 知事が「過去10年間で水質が大幅に改善された川としては、大和川は全国で第2位。今後も下水道の整備や浄 化施設の設置などには全力を傾けたい」とする太田房江知事のメッセージを代読し、布村局長も「地域にとっ て大和川は大きな財産。下流では、子供たちが泳げる状態まで水質が改善されてきた。アユにとっても大和川 が故郷として産卵できるよう、幸多かれと願っている」と語った。この後、地元の小中学生から市民団体、一 般市民ら約1,100人が河川敷などで一斉清掃を展開した。 今年は、これまで大阪府域に限られていた清掃活動を、大和川のゴミが漂着していると言われている淡路島の 東端、兵庫県洲本市に位置する成ケ島でも大和川河川事務所職員や大和郡山市長の参加によって清掃活動を実 施。また、3月9日には今後、流域全体的な活動への足がかりとするために佐保川の河川敷を奈良県、奈良 市、大和郡山市の各自治体と連携し、職員の参加による清掃活動に着手するなど、クリーン作戦の輪が広がっ ている。 近畿地方整備局が調査した2006年の大和川の水質(BOD値)は、年平均値が4.7?/Lと、環境基準が告示 された以降の37年間では、環境基準レベル(5?/L)を下回った2004年の4.6?/Lに次ぐ歴代2位の良好 な結果となった。大阪府域は3.9?/Lで初めて4?/Lをクリア、奈良県域も5.4?/Lで歴代2位となって いる。これは、阪神間の水道水源である約20年前の淀川(枚方)、100万匹のアユが遡る約10年前の多摩川 (田園調布堰)と同程度のもので、着実に水質改善が進んでいるとしている。 平均水質を押し上げているのは上流部の太子橋地点。2005年の年平均値は6.4?/Lと上流部の水質悪化から 環境基準レベルを超えた。この原因究明には、大和川水環境協議会で24時間連続の水質分析などの現地調査も 行っている。この結果をもとに今後も、水環境アドバイザーらの意見を聞きながら水質汚濁機構の解明や対策 を検討する。
2007年03月08日
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