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大阪府建築都市部より報告

「公社金岡東H団地」損傷建物の耐震強度について  標記について、平成17年11月2日の記者会見において、「通常は安全であるが、従前に比べ建物強度が相 当程度低下している。」と説明いたしましたが、耐震強度の精査を依頼しておりました専門機関である(財) 日本建築総合試験所から、平成17年12月7日、以下のとおり、「耐震強度が低下し危険な状態である」、 との見解が示されましたのでご報告いたします。 1 見解  現行の建築基準法においては、「中程度の地震力(まれに発生する地震力で、震度5強程度を想定)に対し 建物の主要な部分に損傷が生じない事」、また、「最大級の地震力(極めてまれに発生する地震力で、震度6 強 7程度を想定)に対して建物が倒壊・崩壊しない事」が要求されている。   本建物は主要な鉄筋を切断したという特殊な事例であることを考慮し、諸条件を仮定したうえで、耐震強度の 検討を行った。   この結果、鉄筋が切断されたことにより、現行の建築基準法に規定している中程度の地震力の1/4 1/5程 度の地震力(震度3を超える程度)で一部の梁や柱に損傷が生じ始め、それが他の梁や柱に広がり、中程度以 下の地震力によっても建物が著しい損傷に至る恐れがある。 2 経過概要 平成17年 9月16日  クーラー用スリーブの貫通工事に着手 平成17年 9月30日  柱・梁の主筋を切断したことが判明 平成17年10月28日  公社として「通常は安全であるが、従前の状態に比べ              相当程度建物強度が低下している。」との専門家の意見              を基に入居者への対応策を決定 平成17年11月 1日  第1回入居者説明会開催 平成17年11月 3日  第2回入居者説明会開催 平成17年11月13日  第3回入居者説明会開催 平成17年11月27日  一時移転住戸選定会開催 平成17年12月 7日  現時点の一時移転状況              全入居者78戸の内、              一時移転意向表明45戸(その内移転先住戸確定者31戸) 平成17年12月 8日  損傷建物の耐震強度にかかる見解を入居者全員に通知 3 今後の対応方針 (1)上記見解を受け、公社として、損傷建物の補修の可否にかかわらず可及的速やかに   本件建物から退去していただかなければならないことから、直ちに全入居者にこの   内容をお知らせし、移転先住宅の斡旋等、誠意を持ったきめ細かい対応を行い、   できる限り12月中に移転していただくよう努めます。 (2)一時移転先住宅として、当初、金岡東地区と泉北ニュータウン地区の公社一般賃貸   住宅、計約300戸を提示しておりましたが、この度、上記を含めた周辺の公社住宅   (一般賃貸・公社特定優良賃貸住宅)385戸をはじめ、府下一円の公社空家住宅を   一時移転住宅として利用していただくことといたしました。 (3)現在公社といたしまして、損傷建物の補修の可能性や建替えにつきまして、別途、   専門家にも参加していただき検討を進めており、相当の期間が必要となりますが、   できる限り早期に結論を出したいと考えております。

2005年12月11日
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