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超大口径3,500mm推進工事の施工開始―戸田建設

戸田建設(加藤久郎社長)が横浜市で施工する「西部処理区瀬谷飯田雨水幹線 下水道工事(その10)」(発注者=横浜市環境創造局)において、昨年7月14 日に日本初となる径3,500mmの推進工事を開始し、昼間施工のみで186.06m掘 進し、10月17日に到達。その後、6日間でマシーンの解体搬出を終え、裏込注 入及び坑内設備撤去を11月18日で終了した。 【写真はRC推進管の現地組立写真。戸田建設提供】
同工事(横浜市泉区上飯田403から438) は、境川沿い低地区の浸水解消を目的とした下水道整備工事の一 環。既設雨水幹線と境川を結ぶ最下流部の路線延長194.5mの工事で、戸田建設が泥土圧式推進工法で推進し た。 推進管は日本ゼニスパイプ、日本ヒューム管の工場で製作し、2分割で搬入。また、組立場所は現地の環境や 道路などの諸条件を踏まえて地上で組み立て、立坑に投入する方法を採用した。 これは従来の径3,000mm推進の枠を超えたものであり、今後の都市トンネル工事の試金石となる。シールドと 推進相互の境界を拡大して使い分けを可能とする技術の流れの中で、推進断面を拡大して全体のコスト低減を めざしたもの。 推進工事では、掘進機ターゲットのレーザー位置を中央監視室で管理し、リアルタイムで方向修正した結果、 推進精度は一次管理値であるプラスマイナス24mm以内に収まり、地上への影響もなく到達できた。また、滑材 注入は計画注入量に対して一次滑材を161%、二次滑材を332%注入。その結果、超大口径管推進でも計算推力 2万6,000KNに対して約4分の1の6,700KNの低推力で到達でき、既設シールドトンネルや地中埋設管への 影響はなかった。 そのほか、内径3,500mmの2分割RC推進管を186.0m布設したが、止水性に優れ漏水はゼロだった。また、推 進機は再利用するために組み立てやすく解体しやすいように、すべてのパーツをいんろう(凹凸)加工し、ボ ルト接合構造としたため六日間で解体搬出ができた。 同社では今後、超大口径管推進工法は、シールド工法では不経済とされる場所において雨水貯留管や雨水幹線 など、さまざまなトンネル工事に役立つものとしている。 
2006年01月30日
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