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建災防大阪、安全対策の徹底へ

建設業労働災害防止協会大阪府支部(淺沼健一支部長)の主催による「建設業 における死亡災害防止集会」が1月27日、大阪市中央区のOMMビル・2階会 議室で開催され、労働災害の絶滅に向けて一層努力することを誓い合った。 同集会は、2005年の大阪府下の建設業における労働災害の死亡者数が、一昨年 に比べ大幅に増加したことを受け、大阪労働局の指導のもとに、今後の安全対 策の周知・徹底を図るために開かれたもので、当日は会員各社の施工・安全管 理部門の関係者ら約150人が出席した。 《死亡災害防止集会を開催 安全を組み込んだ施工指導を》 10時から始まった集会では、まず主催者を代表して同支部の田中宏副支部長が 開会挨拶をした。この中で田中副支部長は「労働災害の防止には現場所長をは じめ、施工責任者が作業の内容に応じた適切な安全対策を実施することが基本 だ」と述べ、さらに「これを支援する店社の安全指導だけでなく、店社の施工 部門による安全を組み込んだ施工指導の有無が大きな影響を及ぼす」との考え を示した。 【写真上は約150人が出席した会場風景、写真下は挨拶する大阪労働局の新島 局長】
続いて田中副支部長は、昨年の死亡災害が31件を数え、前年の21件を大幅に上回っていることを報告し「内容 をみると半数近くが墜落・転落災害によるものであり、これをいかに防止していくかが、死亡災害を減少させ る最も重要な要素でもある」と指摘した。そして最後に「2006年も『ストップ・ザ・ついらく』運動に加え、 各種活動を通じて労働災害の絶滅に向けて努力していく」と力強く決意を述べて挨拶を締めくくった。 引き続き、大阪労働局の新島良夫局長が挨拶し、大阪府下の昨年の死亡災害が総件数、増加数とも全国一とな っていることに憂慮しながら「現場の安全を最優先にする姿勢を明確に示し、単に精神的なものにとどまら ず、日々の作業内容に具体的な安全対策を組み込んだ施工計画を」と要望。さらに「施工管理と安全管理は一 体のものであり、本日の集会を契機として死亡災害の増加傾向に歯止めをかけるとともに、逆に今後は大幅な 減少に転じることを期待している」と述べた。 集会ではこの後、大阪労働局の井上貴志・労働基準部安全課長による講話「安全対策の徹底について」、労働 安全コンサルタントの岡田克之氏による「店社の施工管理部門における安全管理について」の講演、大阪労働 局の佐田野正・労働基準部安全課安全専門官の講話「現場の安全管理に関する基本対策について」が行われ た。 
2006年02月05日
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