神戸空港、待望のテイクオフ 12日に記念式典開催
【写真上は上空から見た神戸空港、写真下は12日に開催された記念式典の様子】 《北側大臣、矢田市長ら約1,500人が祝う》 記念式典は、午前の部と午後の部で行われ、午前の部は神戸市、兵庫県、神戸商工会議所、神戸空港ターミナ ル(株)の主催で開かれ、初めに主催者を代表して矢田市長、井戸知事らが挨拶を行った。矢田市長は、空港 建設にあたり「震災を乗り越え新しい神戸をつくる大きな都市基盤として整備を進めてきた」と経緯を振り返 り、開港にあたっては「港とともに発展してきた神戸の交流の歴史に空の港が加わり、新たな1ページが開か れようとしている」と期待を寄せ、今後は「神戸のみなならず、関西全体の発展に貢献するものと確信する」 とし、利便性の高い空港を目指して努力していくと決意を語った。 井戸知事は、関西3空港の1つとしての神戸空港が、「地方中枢空港としての役割を果たすことが地域の発展 につながる」とし、都心に近く、景観に優れたその立地特性をフルに活かし「神戸の発展、兵庫の発展、関西 の発展につなげていってほしい」と期待を示した。来賓祝辞では北側大臣が、「神戸市と周辺都市の国内航空 需要に対応し、人と物流が活発化して関西経済が活性化するものと期待している」としながら、関西空港との 連携強化を上げ、「将来、大阪湾に浮かぶ3本の滑走路を有機的連携を密にした空港機能の形成を」と訴え た。 また、二階俊博・経済産業大臣は、「国際都市神戸にふさわしい空港が出来上がった」と、着工から今日に至 るまでの神戸市はじめ関係者の努力に敬意を表し、「神戸空港を中心に関西が元気を出すよう期待したい」と 挨拶した。式典ではこのほか、水越浩士・神戸商工会議所会頭、佐伯育三・神戸市会議長、衛藤征士郎・衆議 院議員、内藤道成・兵庫県議会議長らが、それぞれの立場で祝いの言葉を述べた。 午後の部は、神戸空港整備推進協議会と21世紀神戸空港活用促進協議会の主催で開催され、華やかなオープニ ングセレモニーに引き続き、北側・二階両大臣、矢田市長、井戸知事らによる鏡開きが行われた後、秋山喜 久・関西経済連合会会長の発声で乾杯を行い、神戸空港の開港を祝い合った。神戸空港では開港日の16日、就 航する航空3社によるテープカットが行われた。航路は、札幌、仙台、新潟、東京、熊本、鹿児島、沖縄で1 日27往復便が就航する。
2006年02月16日
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