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ロッテ商事近畿支店ビルが完成

周辺環境・執務環境に配慮した都市型オフィス 周辺環境・執務環境に配慮した新たな躍進拠点が誕生―。ロッテ商事株式会社 が、旧支店ビルの老朽化の解消ならびに支店機能の拡張などを目的として、内 環状線沿いの旧支店ビル跡地(大阪市城東区諏訪3丁目2−26)に建設を進め ていた「ロッテ商事近畿支店ビル」が完成した。鉄骨造六階建て、延べ床面積 3,125?の規模で、1・2階が倉庫、3 6階が事務所機能を持つ都市型オフ ィス。設計・施工を担当した大成建設株式会社では、周辺に対する工事期間中 の迷惑防止に努めながら安全第一に品質の向上を目指していき、全工期無事 故・無災害のうちに顧客の要求事項を満たす高品質施工を達成した。 《設計メモ》新しい街並みの創出にも寄与 国道479号線(内環状線)沿いに建つロッテ商事近畿支店ビルは、近畿圏内の 営業拠点として、倉庫機能(1・2階)と事務所機能(3 6階)を併せ持つ 支店ビルです。旧支店ビルの老朽化と支店機能の拡張のため、旧支店ビルを解 体して6階建てのオフィスビルを新築することになる設計・デザインをするに あたり、「周辺環境・執務環境に配慮した都市型オフィス」をテーマとした。
          写真上は完成したロッテ商事近畿支店ビルの外観、写真下は3階テラス(掘り込み部) 【周辺環境へ配慮した計画】 内環状線沿いに建ち、敷地周辺にバス停・歩道橋・スーパー・グラウンド・住宅が隣接する特殊な立地条件を 読み取り、全ての動線や生活に支障が無いような配置計画とした。具体的には、車の出入口をバス停・歩道橋 から極力遠ざけ、建物をセットバックして歩道を提供することにより、動線の安全性・流動性を確保した。ま た、建物をグラウンド・住宅から遠ざけ、機械駐車場を3段ピット式機械駐車場(普段はピットに入り1段し か見えない機械駐車場)にすることで、周辺の日照を確保した。 【新しい街並みを創出するデザイン】 看板が多く、雑多な街並みの中、アルミパネル・アルミスパンドレルのシルバーと、熱線吸収ガラスのグリー ンによる、明るく・シンプルで・清潔感のある建物は、周辺環境を明るくし、美しい街並みを創出した。ま た、緑が少ない街並みを考慮し、敷地周辺の接道部は、全て緑地帯とし、低木(ツツジ・サツキ)と高木(ア ラカシ・シラカシ)を植えている。 【執務環境への配慮】 内環状線沿いのため、騒音・振動からいかに執務環境を守るかが重要課題でした。そのため、建物を外部に閉 ざし、内部に開いたボリュームを掘り込んだデザインとすることで、執務環境を守ることが可能となった。具 体的には、外壁の遮音性を高め、開口部を最小限に抑えた横連窓を用いることで、雨天でも50デシベル以下の 執務環境を実現した。また、事務所機能を3階以上に設けることにより、振動対策および人々からの視線対策 とした。建物の開口が東西を向いているため、日射対策として開口部を最小限に抑えた横連窓を用いたり、廊 下をバッファーとして外壁側に設ける計画とするなど、様々な工夫をしている。 【執務環境を豊かにするデザイン】 建物にアメニティ空間となる掘り込み部(外部吹き抜け)を設けることで、視線が縦につながりコミュニケー ションが向上する。また、6階の風が通り抜け、光あふれる屋上テラスは、芝とオリーブによる緑化やアルミ ルーバーによるパーゴラにより、執務者のリフレッシュスペースとしての場を提供している。建物デザイン は、光により表情を変える水墨画のような空間をコンセプトとし、清潔感のある、あきのこないデザインとし た。(大成建設株式会社一級建築士事務所) ---------------------------- ■設計・施工大成建設 顧客の要求事項満たす高品質を確保 《内環状線沿いの特殊な立地条件に緻密に対応》 大阪市営地下鉄中央線「深江橋」駅から至近距離に位置する大阪市城東区諏訪3丁目において、ロッテ商事近 畿支店の新たな躍進拠点の施工を担当し、高品質に完成させたのは大成建設株式会社。川路文昭作業所長、河 村道隆工事課長をはじめとする同社ならびに各協力会社の有能なスタッフが一丸となって安全第一に工事を推 進し、全工期無事故・無災害のうちに顧客の要求事項を満たす高精度施工を見事に達成した。 近年、ロッテ商事(株)中部支店、ロッテ商事(株)九州北支店、ロッテ方南町ビルの施工を相次いで受注 し、高い評価を得ている大成建設株式会社。今回のロッテ商事近畿支店新築工事においても、「ロッテグルー プの重要得意先であり、過去の物件の評価に対しても遜色なきよう、顧客の要求事項を十分取り入れた協議・ 確認を行い、安全・品質・工期においても周辺環境に応じた計画を立て、期待と満足を得る建物を提供するこ と」という作業所長方針に基づきながら、マイルストーンを厳守して品質の向上を目指していった。 その工事は、昨春の3月25日に催された地鎮祭を契機として本格化。4月中旬からはシートパイルと親杭横矢 板による山留め工事に着手した。6月初旬から開始した杭工事では、径800?、長さ20mのPHC杭(12本) を1日当たり1本のペースで打設。また、同月中旬から推進した掘削(総土量2,300立方m、根切底GLマイ ナス2.2m)は、シートパイルによる止水効果が高かったので、ドライワークを保って順調に進捗した。基礎 工事には7月初旬から着手し、8月上旬に1階床コンクリートを打設。盆明けからは、1階〜3階床までの第 一節鉄骨建方を9月中旬まで行い、引き続いて着手した第二節鉄骨建方(3階床〜6階)についても10月中旬 に完了するに至った。 このほか、コンクリート工事を10月初旬から11月末まで、外装仕上げ工事を11月初旬から12月中旬までそれぞ れ推進し、当初予定より早い昨年末から外部足場の解体に着手した。これにより、年明けからは機械式立体駐 車場の建設や、周辺道路の改修・改築を含む外構工事に弾みがつくとともに、仕上げ工事にも余裕が生まれ、 高品質を確保して2月中旬には諸官庁の検査を受けた。マイルストーンを遵守しながら品質の向上を目指し、 顧客の要求事項を満たしていった大成建設(株)。品質管理面における重点項目としては、▽漏水事故の防止 ▽遮音性能の確保▽屋外工事における性能の確保―を掲げ、それぞれ入念な対応策を講じていった。 このうち、外壁からの漏水防止にはとりわけ留意し、異業種仕上げ(アルミパネル、アルミスパンドレル)取 り合いの納まり確認を徹底。また、遮音ボード壁、耐火被覆、異業種取り合いの納まり確保によって遮音性能 を確保した。このほか、分別ならびにリサイクルの推進によって地球環境の保全にも努めていた大成建設 (株)では、西面が内環状線、東面がクランクのあるコミュニティ道路、北面が積載規制のある一方通行道 路、南面がスーパーマーケットに囲まれた現場環境にも緻密に対応。資材の搬出入については、北面の一方通 行道路から現場へとダイレクトに入り、西面の内環状線に抜けるという経路によって円滑化と第三者災害の防 止を図った。 《約18万時間全工期無災害も達成》 また、現場内においても、墜落災害の防止、機械関連災害の防止を重点項目として定め、事前周知会の実施と 現場作業時の遵守状況の確認や、安全施設の先行設置と保守管理の徹底などによって?セーフティゾーン?を 形成。この結果、約18万時間におよぶ全工期無事故・無災害を達成してロッテ商事近畿支店の新拠点完成に大 きな花を添えた。河村道隆工事課長の話=3方が道路、残りの面はスーパーマーケットに囲まれるとともに、 文教地区内での工事であったことから、第三者災害の防止はもとより、作業員のモラルの向上などには特に神 経を使った。また、近接してあった歩道橋からも現場の中が見えたので、近隣に借りていた駐車場から現場ま での往き来のみならず、現場内においても風紀的指導を常に行って成果を上げた。工期の厳守については、マ イルストーンの鉄骨躯体工事と並行して、金属外装仕上げ材の制作および納期の厳守に力を注いだ。全工期無 事故・無災害での竣工を迎えることができたのは、近隣の皆様方の工事に対するご理解の賜であり、心から感 謝申し上げます。
2006年03月08日
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