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「桜の会・平成の通り抜け」 起点の毛馬地区で植樹式

安藤氏や藤本局長(近畿整備局)らが土かけ 大阪市内の大川沿いを中心に市民の募金で桜を植樹する「桜の会・平成の通 り抜け」運動(呼びかけ人、建築家・安藤忠雄氏)が活発に進められている 中、その大川桜回廊の起点となる「毛馬地区桜植樹式」が13日、植樹場所を 提供した近畿地方整備局の毛馬排水機場(大阪市都島区毛馬地先)で催さ れ、安藤氏、藤本貴也近畿地方整備局長らが地元の友淵保育園園児らととも に桜の苗木に土や水をかけて成長を願った。 この桜は、(財)河川環境管理財団が環境保全事業・社会公共施設の緑化事 業の目的で、(社)ゴルファーの緑化促進協力会から交付を受けた基金で実 現し、大川の毛馬水門・閘門 毛馬橋(国土交通省直轄管理区間)にかけて 左右岸に桜の苗木31本(ソメイヨシノ17本、エドヒガン14本)を植樹したも の。植樹式には、河川環境管理財団の鈴木藤一郎理事長、近畿整備局の足立 敏之企画部長、谷本光司河川部長、淀川河川事務所の吉田延雄所長、春風会 園芸部の関係者らも参加。 《美しい大阪の街へ、すくすくと成長を》
午前10時に行われた植樹式で、近畿地方整備局の藤本貴也局長は「1年半前に36年ぶりに大阪に戻ってきた 時、安藤さんから桜を植えたいという話を聞き、緑が少ない大阪にとって、これはすばらしいことだと思っ た。いま4万人近くの市民が、この運動に参加されていると聞いている。808橋のほとんど、また、大阪城や 中之島中央公会堂などの建設は市民の力だった。この運動もおそらくその歴史の一つになるのではないかと 思う。街を活性化したいという市民の思いが関西を元気にする。きょう植樹の機会に恵まれた子供たちに も、大きくなって誇りに思ってもらえるような大阪の街にしたい」と桜に対する熱い思いを語った。 引き続いて安藤氏が「最初は1万円の寄付を市民から募り、5万人も集めるのは難しいと思っていた。い ま、多くの人たちに協力していただいている。国からも協力していただけるとは思ってもみなかった。国土 交通省がこの運動に参加されるのは、大変な勇気がいること。信じられないことで、国も本当に変わってき たと実感した。将来は、全国から美しい桜の通り抜けを見に来たいと思われるような美しい大阪の街にした い」と主催者の近畿地方整備局や河川環境管理財団ら関係者に対して感謝の言葉を寄せた。 さらに安藤氏は、植樹後の記者の質問に答え、「国、市、府だけでなく、市民も一体となって美しい大阪の 街づくりを目指しているのは、今後の日本の見本になるのではないか。一本の桜の事業から強い大阪、元気 な大阪になれば…。また、かつて市民がつくった大阪の遺伝子を呼び起こすことができれば、必ず美しい大 阪になる。一人ひとりの気持ちに賭けたい」と語った。 【写真上:保育園児らと共に桜の苗木に土をかける安藤氏、藤本局長/写真下:安藤忠雄氏】
2006年03月16日
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