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住宅局、HOPEゾーン事業推進戦略会議を5月頃発足

歴史のまちの市民住居さらに加速へ 大阪市住宅局は、歴史的まち並みの景観整備を誘導するHOPEゾーン事業の 全市的展開を図るため、学識者らでつくる(仮称)HOPEゾーン事業推進戦 略会議を5月頃に発足させる。設立後、基本戦略などを盛り込んだ推進計画を 策定して、新たな地区での整備方針を検討、伝統的な歴史文化を誇る市内居住 をさらに加速させる。 現在、平野郷地区(平野区、約80ha)、住吉大社周辺地区(住吉区、約 36ha)、空堀地区(中央区、約36ha)の三地区でHOPEゾーン事業を適用 し、地元住民らで構成の協議会と共同して建物の修景工事に対する補助事業に 力を入れている。同事業は、外観部分の工事に必要な費用の3分の2以内の補 助金が支給される仕組みだ。 【写真上:老舗和菓子屋(平野郷地地区)の修景前/下:修景後】
1999年度から「平野郷地区」で33件、また2001年度から「住吉大社周辺地区」で5件、2005年度から「空堀地 区」で5件が適用されている。歴史のまちにとけ込める新町家などをつくり、若い世代を取り入れて、建物も 人もこのまちに馴染める環境を形成するのがひとつの狙いだ。例えば、空堀地区は大阪都心に位置しながらも 戦災を免れたことで、古くからの長屋や町家、坂道や石段、石畳の路地といった景観資源が多く散在してい る。地区内では、建物の外観を残して内部を店舗などへ改修する事例が増えていたことから、地元住民の間で も町家修景を活かして、まち並みを再生しようとまちづくり機運が高まっていた。 その修景工事の第一号である住宅「岡本邸」は昨年末に中央区上本町西2に完成した。W造2階建ての住まい を、市から約210万円の補助を受けて施工。屋根瓦の葺き替えに、外壁の焼杉板張りと、しっくい風塗り、1 階車庫前の木製折戸の設置などが施された。また平野郷地区では、1999年度に2階建て老舗和菓子屋(上町 2)を幕末当初に近づける形で改修され、ひとつのモデルとして位置付けられている。
2006年04月24日
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