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関西国際空港2期用地造成事業の概要

2期空港島の完成を目指して着実に進む用地造成工事 関西国際空港用地造成株式会社が2期用地造成事業を担当している。 2期用地造成工事は1期工事島のさらに沖合の水深約19.5mの海域で行われて いて、造成面積は約545ha。 この広大な海を埋め立て、空港島として完成させる為に1期工事での経験を 活かし、大量の資機材の調達を綿密な準備をもとに着実に進めると共に最新 のテクノロジーをいち早く導入して、円滑かつ効率的に工事を行っている。 海底地盤の沈下状況を正確に把握する為の「磁気伝送水圧式沈下計」、「ナ ローマルチビーム音響測深機」、土砂投入ではコンピューターによる解析、 造成部工事ではレベル水準測量やGPS測量により40mごとに沈下管理を行って いる。 また、締固め施工管理システムでは大型の振動ローラーを使って点圧硬めを 8回行い、振動ローラーにGPSと加速時計を装着、締固め回数とばらつきを把 握している。
アンダーパス、共同溝工事 航空機が1期空港島と2期空港島の間を移動する連絡誘導路の真下に2期空港島内の車両通行道路を設けて (アンダーパス)立体交差させることにより、航空機の安全通行が確保。 工事関係者は言う。「2期工事は1期工事と違い埋立地盤が沈下するという現象を利用し、止水工事や掘削 ・埋戻しに要する仮設費が節約でき、インフラを埋め込んだ埋立地を造ることによって[早く・安く・より 良く]コスト削減、工期短縮、施工上の安全確保にも寄与した。造成工事に2期工事は1期の4分の1程度の費 用で完成できるのではないか。」 造成工事は今年10月に舗装工事を終える予定。 用地造成会社では2期空港島の50年後の平均沈下量を約18mと予測しており2007年の新滑走路供用時には 沈下は量を徐々に減少させながら、50年かけて収束していくという。 環境にも配慮している。水生生物が棲みやすい緩傾斜石積岸を中心に藻礁ブロックやスポアバッグなどを用 い、海草の種付を行ったり、海藻類着生用ブロックを設置して早期の藻場造成に取り組んだ結果、約53haの 藻場が形成された。(平成16年春調査) 陸上では大阪港岸域の海浜自生植物の保護と再生を目的として、平成15年度より海浜自生植物の調査・植栽 実験を行っている。 平成17年度は自生植物による群落再生の為の植栽実験を行い、植栽用種子の増殖を、平成18年度は将来の内 水面エリアでの海浜自生種群落による緑化に資するべくハマナデシコ増殖エリアを設け、必要となる種資量 の確保を図っている。 用地造成工事は、ようやく基本的な用件が整い、2007年には新滑走路が供用される。 しかし、それが用地造成事業のゴールではなく、海上ターミナルビルの人工地盤など重要な事業が残ってい る。 2期空港島2007年供用開始。滑走路は4000m、用地造成事業費1兆円 2期事業全体では用地造成、空港施設設備あわせて1兆4200億円。 2期工事現場見学ツアー(無料⁄要予約) 専用バスで工事現場を巡るツアー お申し込み・お問い合わせは0724-55-4040 関西国際空港用地造成株式会社 〒549-0001 大阪府泉佐野市泉州空港北一番地 航空会社ビル3F TEL0724-55-4700 FAX0724-55-4710 URL http://www.kaid.co.jp/
2006年05月18日
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