INAXギャラリー大阪、「レプリカ展―真似るは学ぶ」開催―6月2日から
また、原品に近い技術と素材で作られる復原模造では、天平期以来途絶えてしまった技法・脱活乾漆造の「聖 観音菩薩座像」がいかに再現されたかを、その時使われた道具や資料をもとに追跡する。平面複製は、現代版 版画といえるコロタイプ印刷を紹介。この技法では、色の濃淡のグラデュエーションを切れ目なく再現するこ とができる。ここでは「鳥獣戯画」の複製を題材に、一連の制作の流れを見ていく。 精緻に磨き上げられた手技で作られていく過程を目の当たりにすると、「完成品はオリジナル」と呼べるほど 貴重な「作品」でもあることに気づかされる。本物でもなく、偽物でもない、不思議な模倣の世界を堪能させ てくれるに違いない。今回、レプリカ資料約30点のほか、制作過程の資料や道具、写真等も含め約200点が展 示される予定。 なお、会期中の7月12日(水)には見学会「レプリカづくりの現場を訪ねて〜京都・便利堂のコロタイプ印刷 〜」を開催する。定員20人、参加費無料。申込みは同ギャラリー(電話06−6733−1790)まで。
2006年06月01日
▌トピックス
▌新着建設ニュース