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鴻池組、豊能郡美化センター汚染土壌浄化対策工事の見学会開催

TPS+ジオメルト工法を採用 (株)鴻池組(大岩祥一社長)が実施している「豊能郡美化センター汚染土壌 浄化対策工事」の見学会が5月24日から26日までの3日間にわたり、大阪府能 勢町の現地で行われ、行政やコンサルタント、建設関係者ら合わせて約150人 が参加した。 この工事では、同社が開発し、同美化センター周辺のダイオキシン類汚染土壌 の処理技術に選定された「TPS+ジオメルト工法」により、昨年末から約 9,000トンの汚染土壌の浄化を実施している。同工法は、ダイオキシン類・P CB汚染土壌を低コストで確実に、現地で無害化処理できるもので、見学会で はダイオキシン類汚染土壌の掘削・運搬からTPS工法(間接熱脱着工法)に よる無害化処理までのようすを見て回った。 【写真上:見学する参加者たち】 【写真下:TPS装置】
TPS工法は汚染土壌を間接的に700度に加熱し、土壌中の濃縮汚染物を気化して分離した後、揮発たガスを 冷却して汚染物を回収するもので、今回が国内初の採用となる。ジオメルト工法については、和歌山県橋本市 などで実績がある。 このうち、初日の24日には龍谷大学の学生も含め約40人が参加。最初に、現場近くの能勢町立国体記念スポー ツセンターで、工事を担当する高松順一所長が事業概要や汚染土壌処理フロー、TPS工法及びジオメルト工 法、全体のスケジュールなどについて説明し、周辺環境にも十分に配慮しながら作業を進めていることを紹介 した。 この後、参加者は高松所長や大石啓史・工事主任らの案内で現場を訪れ、敷地入口に設置された情報開示室を はじめトラックスケール、汚染土壌仮置場、掘削ヤード、TPS本体、排水処理施設などを見学した。このう ち、掘削については現在、全体処理量約9,000トンのうち約20%を終えている。情報開示室では、敷地境界の ダイオキシン類濃度や騒音などのモニタリングデータとともに、土壌浄化の進捗状況などを発注者である豊能 郡環境施設組合や地元の人たちに公開している。同事業では今後、8月中旬頃にジオメルト装置を設置し、T PS処理で濃縮された汚染物を1,600から2,000度のジュール熱で電気溶融して無害化処理を行う。工期は今年 12月20日の予定。 見学会に参加した(株)鴻池組の嶋田護・常任顧問は閉会の挨拶で「当社はこれまでに汚染土壌浄化対策とし て約300カ所の実績を持っており、今後も周辺に迷惑をかけない安全で最良の技術提案をして浄化事業に取り 組みたい」と期待を込めた。また、今回の工事を担当する高松所長も「今後も周辺環境に配慮しながら安全 に、かつ確実に処理作業を進めていきたい」と決意を述べた。
2006年06月01日
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