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前田建設工業、ラーメン高架橋の高欄、スクブにPREX工法適用

大阪外環状線久宝寺工区高架橋新設他工事の現場見学会 前田建設工業?は、大阪外環状鉄道整備事業(新大阪 久宝寺間、延長20.3 ?)のうち、厳しい施工条件が求められている久宝寺工区(平野区、延長約 1.5?)で関西本線・上下線間に高架橋(区間延長419m)を構築する営業線近 接工事を進めている。工区内のラーメン高架橋(区間270m、3基)の張り出 し・高欄部、スラブに同社が開発した「PREX工法」(PRecast E Xpress)を適用している。同工法は高耐久性埋設型枠とプレストレスを 導入したハーフプレキャストスラブを用いることで、搬入車両や揚重機の小型 化、省スペース化、支保工の簡略化による作業の効率化と安全性の確保を図る というもの。22日には同工法の施工現場見学会が開催された。 【写真上:横沢技術研究所長と松本作業所長(左】 【写真下:「PREX工法」現場見学会の1コマ】
PREX工法は型枠、床版、高欄を現場の施工・優先条件などに応じて適応カ所を選択できるのも特徴。型枠 は水セメント比30%の高強度モルタルにファイバーを2.5%混入したプレキャスト埋設型枠で、高耐久性能を 持つ。床版はプレストレスを導入したハーフプレキャストスラブ、無支保化施工ができ、スパン八?程度の長 スパンまで対応。高欄は状況に応じて、高欄単体と張り出しスラブを一体化したL型を選択できる。 同工法が適用されている久宝寺工区(高架橋区間419m、盛土区間142m)で高架橋新設工事を施すというもの。 1時間あたり上下24本の列車が通過するなど苛酷な施工条件のため、作業の効率化や安全性の確保などを目的 にPREX工法の採用を決めた。ラーメン高架橋の張り出し・高欄部、スラブに適用し、柱と梁は在来工法と なっている。 PREXスラブの本格的な適用は同工区が初めてで、ループ継手内鉄筋を用いている。また、ハンチの省略に よる施工の合理化も可能とした。同工区では工期短縮を図るために梁のコンクリート打設前にPREXスラブ の架設を行い、梁とコンクリートを一回で打設する方法を採った。高欄については高欄と張り出し部を一体化 したL型を適用している。現場ではラーメン高架橋のスラブ、高欄の架設を3月から進めており、9月に同工 法を完了させる。同工区高架橋新設工事は2002年4月23日に着工され、2007年2月23日の竣工予定。現時点で の進捗率は72.9%。 同工法の施工現場見学会が22日にJR久宝寺作業所で開かれた。冒頭、横沢和夫同社技術本部技術研究所長が 挨拶に立ち、「PREX工法は生産性を上げる工法。生産性を上げることで現場でのコスト削減をめざした い」といい、松本和久作業所所長は「大阪外環状線が1日でも早く完成できるよう、急速施工できるPREX 工法を普及していきたい」と話した。
2006年06月27日
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