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BCS関西、BCS賞受賞作見学会を開催

筑紫の丘斎場と兵庫県立美術館・なぎさ公園 (社)建築業協会関西支部(淺沼健一支部長)は23日、建築系学生を対象とした 「BCS賞受賞作見学会」を開催した。同賞の受賞作品の一部は一般では見学 が難しいものが含まれていることから、同支部技術専門委員会(委員長=山内 博記・(株)淺沼組大阪本店建築部技術グループリーダー課長)が企画したも の。今回で9回目となる見学会には21名が参加、いずれも2005年度受賞作品で ある「筑紫の丘斎場(兵庫県揖保郡太子町佐用岡732)」と「兵庫県立美術 館・なぎさ公園(兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1―1―1、1―2)」の2 施設を訪れた。 見学会ではまず、はじめに主催者を代表し山内委員長が「発注者と設計者、施 工者の3者がどのような過程を経て建築物を作り込んでいったのか、しっかり と見学し有意義な時間を過ごしてほしい」と挨拶した。 【写真上:筑紫の丘斎場】 【写真上:兵庫県立美術館】
最初に訪れた筑紫の丘斎場は、揖南衛生施設一部事務組合(現・揖龍保健衛生施設事務組合)が2001年7月に 着工、2003年3月に竣工したもので、RC一部S造平屋建て、敷地面積1万2,657.57?、建築面積2,770.57 ?、延べ面積2,314.58?の規模。設計は(株)遠藤秀平建築研究所、施工は清水建設(株)が担当した。 学生らは、当時の所長を務めた前田一郎・清水建設第3営業本部営業部副部長の説明に耳を傾けながら玄関、 告別室、炉前ホール、ウッドデッキなどを見て回った。内部のコンクリート壁には型枠にリブラスを、天井に はエキスパンドメタルを使用しているが、これについて「内部壁については実証例が一つもなかったため、実 物大モデルで実験するなど、非常に苦労した。天井のコンクリート打設では一面がモルタルの海になったこと も。現場で職人さん達と試行錯誤を重ねて作り上げた建物は、建築物というより手作りのコンクリート工芸 品」と当時を振り返る前田副部長の話を聞きながら、学生らは熱心にメモをとるなどしていた。 午後からは、神戸東部新都心(HAT神戸)に位置し、兵庫県・神戸市が整備を進めた兵庫県立美術館・なぎ さ公園を訪問した。阪神・淡路大震災からの「文化の復興」のシンボルとして14年4月に開館した兵庫県立 美術館は、常設展や企画展が催される展示棟と、ギャラリー、ミュージアムホールを有するギャラリー棟で構 成され、SRC造地下一階地上四階建て、敷地面積1万9,000?、建築面積1万2,807.71?、延床面積2万 7,461.41?の規模を有する。設計は安藤忠雄建築研究所、施工(建築)担当は大林・清水・鴻池・神鋼興産建 設・明和・山田JV。 副所長を当時務めた大林組の都竹修・神戸支店建築工事部専任役から「設計者の描いたデザインを具現化する のが施工者の役割。施工側にも回ってほしいが将来皆さんが設計者となった時は、施工上のポイントも理解し た上で仕事を進めてほしい」とする話を聞きながら学生らは館内や緑の庭、象徴的な円形テラスなどを見学 し、カメラのシャッターを切っていた。
2006年06月30日
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