６月の近畿公共工事動向、件数22.7％減

西日本建設業保証（株）は、同社の前払金保証取り扱いからみた６月の近畿の公共工事動向をまとめた。件数 は前年同月比22.7％減（以下、本文中の％はすべて前年同月比）の2,035件、請負金額も16.4％減の1,276億円 となり、いずれも前年同月を下回った。 地域別の請負金額では、国・独立行政法人等で増加したものの地方公共団体で減少した滋賀（0.3％増）で前 年並みとなったほかはすべての地域で減少。内訳は全ての発注者で減少し半減した奈良（57.8％減）、また兵 庫（29.2％減）、京都（16.1％減）では前年度災害復旧工事の反動で大幅減となり、大阪（8.1％減）は市町 村で半減したため減少し、和歌山（6.0％減）は国で半減し減少した。 また、発注者別の請負金額は、「独立行政法人」が大型工事（第２京阪道路工事／西日本高速道路等）が寄与 し２桁増に、「その他公共的団体」でも大型工事（重症心身障害児施設新築工事／大阪府障害者福祉事業団 等）が寄与し増加した。一方、「市町村」は特に大阪で前年度大型工事の反動等で半減し大幅減に、「府県」 も京都府・兵庫県で前年度災害復旧工事の反動によって大幅減、「国」は前年度大型工事（舞鶴16北吸地区整 備土木工事／防衛庁）の反動で２桁減となった。発注者別の請負金額と増減率は次の通り。 ▽国＝114億円（22.0％減） ▽独立行政法人等＝354億円（13.4％増） ▽府県＝253億円（24.6％減） ▽市町村＝488億円（27.0％減） ▽その他公共的団体＝64億円(7.1％増）

2006年07月21日