大工技術の講義 きんき民家塾 木下孝一棟梁が講演

さらに屋根は「半永久的に持つということから、チタンを使用している」という。木下棟梁は、夢の金属と呼 ばれるチタンをお寺の屋根に採り入れた第1人者でもある。 他に、木造建築に欠かせない木の素材選びは「大切に」と呼びかけた。 木下棟梁は1931年石川県生まれ。1947年から京都で町屋大工、数寄屋棟梁に師事した後、1966年に数寄屋師と して独立した。1993年には京都府伝統産業優秀技術者賞を受賞した。また、表千家家元から利休御用係りの大 工「藤五朗」の銘の茶杓を拝領している。75歳。講演の最後に「お金で人は育たない、人を育てられるのは愛 情だけ」と言及した。 木下棟梁の講演はNPO法人・日本民家再生リサイクル協会(JMRA)の「きんき民家塾」(第五期生)講 座の一環で実現したもの。塾長は自然の恵み、豊かな暮らしをキーワードに家造りを展開している輝建設?の 小原公輝代表取締役社長(JMRA理事)だ。 【小原塾長――冒頭の挨拶から】 「長い歳月に耐え抜いてきた古民家を何とか残し、活かしたいとの思いで立ち上げたきんき民家塾も五期目に 入った。塾生も増え、カリキュラムも充実してきた」と手応えを感じていた。 【写真上】 熱心に耳を傾ける5期生 【写真下左】 輝建設の(株)の小原公輝代表取締役社長 【写真下右】 講演する木下棟梁
2006年08月11日
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