大阪府「大阪府行財政改革プログラム(素案)」

プログラムの目標は、2010年度に単年度黒字を達成して赤字構造から脱却するため、同年度の一般財源ベース で概ね400億円の歳出抑制と府債残高の減少を図るもの。大阪の再生と再建を実現するため「アジアの中の大 阪」と「住む人が安心できる大阪」の2点を柱に7つの戦略的取組分野と五つの改革の視点から重点化を徹底 する。 改革の視点は、?持続可能な点検?民間の力を活かす?市長村と役割を分担?ストック(資産)を活かす?コ ストを最小化する―の5つ。 財政構造建て直しでは、一般事業と建設事業の施策を再構築。建設事業では、建設事業の重点化・資産(スト ック)の有効活用として、府債抑制の観点から事業の検証や休止を含め建設事業の重点化を徹底。施設の維持 管理補修等に配慮しつつも、建設事業全体のペースダウンを図る。 主な取り組みでは、建設事業費(事業費ベース)を2008年度時点で、今年度(約2,900億円)より1割程度縮 減。2010年度には50億円の削減を目指す。老朽化した府施設については、他の府有施設の有効活用の観点か ら、移転可能性についてを検討。 また、主要プロジェクトについては、府との関わり方や事業進捗等によるリスク内容の差異・変化を見極めな がら点検と評価を行い、工事完了の見通しが立つ事業については、出資者として事業主体の経営状況を点検し て、評価対象の見直しを行う。このほか、府庁新庁舎(行政棟・議会棟)については、機能や規模、耐震対 策、整備手法などを時期続き検討するとしている。 主要プロジェクトの点検は次の通り。 出資者としての点検 ▽津田サイエンスヒルズ(大阪府住宅供給公社) ▽西大阪延伸線(西大阪高速鉄道(株)) ▽中之島新線(中之島高速鉄道(株)) 評価により点検 ▽南河内・健康ふれあいの郷 ▽阪南港阪南二区整備事業 ▽国際文化後援都市シンボルゾーンの形成(国際文化公園都市(株)) ▽箕面北部丘陵整備事業(水と緑の健康都市) ▽南大阪湾岸整備事業(りんくうタウン) ▽阪南丘陵住宅地区開発事業(阪南スカイタウン) ▽国際文化公園都市モノレール(阪大病院以北) ▽大阪外環状線鉄道(大阪外環状鉄道(株))
2006年09月11日
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