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千里ニュータウン再生へ新しい動き

検討委設置、初会合  活発に意見交換行う  40年前、竹やぶと雑木林が広がる敷地を切り開いてつくられた日本最初の大規 模ニュータウンである大阪・千里ニュータウンを、「活力」と「魅力」のある まちとして蘇らせようと千里ニュータウン再生連絡協議会(大阪府、吹田市、 豊中市らで構成)は、同ニュータウンの再生に向けてそのあり方を多彩な観点 から検討するため、学識経験者や住民代表、市民活動団体らでつくる「千里ニ ュータウン再生のあり方検討委員会」を設置した。
13日、千里ライフサイエンスセンター(豊中市新千里東町1)で初会合を開き、同委員会メンバーからめざす べき方向性や将来像について活発な意見を求めた。 〜行政、学識経験者、住民代表らで〜 吹田・豊中両市の北部にまたがるようにして形成されている千里ニュータウンは、大阪府が1960年度から10年 間で総事業費592億円を投じて開発した。全体面積は甲子園球場292個分の1,160haに及ぶ。近未来的都市とし て全国から注目を集めた同ニュータウンも、まちびらきから40年が過ぎ、現在では居住人口の減少や少子高 齢化の進展、集合住宅や近隣センターなど公共施設の老朽化等による建替えの必要性が高まり、様々な課題を 抱えている。 同ニュータウンの現状を踏まえて、再生へさらなる推進を図るために千里ニュータウン再生連絡協議会は13 日、千里ニュータウン再生のあり方検討委員会を設置し、初会合を開いた。会合は今後も定期的に開かれ、再 生のあり方や方向性について話し合う。同協議会は委員会の提言を踏まえて論点整理を行い、基本方針の設 定、実現化方策の作成を経て、今年度に再生の方向性を示す「千里ニュータウン再生指針案」を策定する。 初会合メンバーは加藤晃規関西学院大学教授、新田保次大阪大学教授、江川直樹関西大学教授、片岡誠千里ま ちづくりネット会長、小林房子NPO法人「友ー友」代表理事、直田春夫NPO法人NPO政策研究所理事 長、赤井直千里市民フォーラム代表、上田理恵子?マザーネット代表取締役社長、永田昌範吹田市域における 千里ニュータウン八連合自治会長代表、上田マナツ豊中市域における千里ニュータウン五連合自治会長代表。 事務局側からは大阪府、吹田市、豊中市職員が出席した。 会合の冒頭、委員長を務めた加藤教授が「次世代型まちづくりをつくるにあたって積極的に意見を出し合って ほしい」と挨拶した。この後、会合へと移り、「より多くの住む人の声を反映するべき」、「ハコモノをつく るという発想は避けて持続可能なまちづくりを考えたい」、「もう一度、公共とは何かを考えるべき」、「働 く女性を想定して働きながら子育てができるまちになれば」、「多世代が交流できる場が必要」、「身近な生 活を支えられる環境構造を整えるべき」など活発な意見が出された。 ※写真:活発な意見交換が行われた第1回「千里ニュータウン再生のあり方検討委員会」
2006年09月27日
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