竹中大工道具館、『木を生かす匠』テーマに「技と心」講演会を開催
引き続き講演会へと移り、冒頭で永氏が「この講演を通じて木の魅力を知り、木に関心を持ってほしい」と述 べた後で、まず林氏ら三人の作業現場の様子をスライドで説明。いずれも見る者に職人気質、職人の心意気を 感じさせる体験やエピソードが披露された。 このうち、林氏はある神社の境内にある樹齢2千年といわれるケヤキの木を切る際に、半年かけてこの木のど こにノコギリを当てれば一番切りやすいかを考えたことを紹介。また、現在では大型のノコギリを作る職人が いないために、自分でこうした道具をつくっていることなども話した。前場氏は、小学生を対象にした木工教 室でさしがねの使い方を教えた際に、いろんな用途に使えることがわかり、先生が感心したことを紹介した。 永氏の時折ユーモアを交えた話とともに、林氏ら3人の匠のこれまでの木挽頭梁、大工棟梁としての経験や体 験に基づく語らいに参加者は熱心に耳を傾けていた。 なお、講演会に引き続き、映画「北山杉を育てる」が上映された。 ※写真上:講師の林氏(左端)ら3人 ※写真下:永六輔氏
2006年10月27日
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