大阪府建設業振興策研、人材確保テーマに現場見学会

見学会では、初めに主催者を代表して吉田技監が挨拶。吉田技監は、「建築を学ぶ若い人達に実際の現場を見 てもらい思いを新たにしてほしい。めったにない機会であり、建築現場はいろんなものを組み合わせて物が造 られていくことを知り、将来の参考にしてほしい」と見学会の成果に期待を寄せた。 この後、事業概要や工事の説明を受け、担当者の案内により作業所内を見学。場内では屋上での防水作業や内 装工事などをつぶさに見て回り、特に内装工事では、各階毎に作業工程が違っていたため、内装が仕上がって いく様が見て取れ、また実際の専門的な作業を見ることができた。 同住宅野建て替え事業は、1959年から1961年に建設された既存住宅1,504戸を、地上11階から14階建ての高層 住宅に順次、建て替えるもので、既存住宅撤去跡地は活用用地として高度利用を図るもの。 現在は第1期として、見学会場となった第1工区と同区工に隣接して第2工区のRC造12階建てが現在工事中 で、今後は第六期まで計画され、合計11棟を建設する予定。第1工区棟は、2005年5月に着手され、2007年2 月の竣工予定。工事では約12万3,000時間の無事故・無災害記録を継続中。 大阪府建設業振興策研究会は、府内建設業の振興を図る目的で、業界が抱える課題を整理し、今後の在り方を 探るため2001年12月に大阪府の呼びかけで発足。その検討課題の1つが「優秀な人材確保と育成」であり、高 齢化が進む建設業にあって若年労働者の入職促進が求められている。 このため、建設技術者や業界に対するイメージアップ対策の一環として、建築を学ぶ工業高校生やハローワー クに訪れる求職者で建設業に関心のある者、高等職業技術専門学校生らを対象に現場見学会を実施したもの で、11月にも2回の見学会を予定している。 なお、研究会は大阪府住宅まちづくり部、契約局、(社)大阪建設業協会、(社)大阪府建団連、(社)大阪 電業協会、(社)大阪空気調和衛生工業協会、(社)大阪府中小建設業協会で構成される。
2006年10月31日
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