普通鋼電炉工業会、電炉鋼材フォーラム開催
普通鋼電炉会社は、鉄スクラップを電気炉で溶解・圧延し、鉄筋や形鋼、平鋼、厚板等の電炉鋼材を生産して いる。電炉鋼材は建設分野を中心に幅広く使用されており、近年では環境・資源循環等への観点からも鉄のリ サイクルによって生まれる電炉鋼材への関心が高まってきている。 同フォーラムは、こうした電炉鋼材に対する理解を深めてもらうことを目的に、2002年から開かれているもの で、今年で5回目となる。 当日のフォーラムでは、最初に主催者を代表して同工業会の武英雄副会長(ダイワスチール(株)社長)が挨 拶し、フォーラム開催の趣旨を説明するとともに「このフォーラムを通じて、電炉鋼材の最新技術と情報を広 く知ってもらいたい」と期待を寄せた。 引き続き、「最近の電炉鋼材の概況」をはじめ「電炉厚鋼板の建築鉄骨への適用」、「形鋼分野における品質 向上取り組みの現況について」、「鉄筋コンクリート構造の性能に及ぼす鉄筋の役割」など八項目をテーマに 講演が行われた。 このうち、「鉄筋コンクリート構造の性能に及ぼす鉄筋の役割」では、元?フジタ技術研究所主席研究員の吉 野次彦氏が、本来必要とされる電炉鉄筋の機械的性能と最近の実態について紹介。この中で、吉野氏は日本に おける鉄筋の歴史をはじめ超高強度鉄筋、鉄筋継手の重要性と要求される基本性能などについて具体的に説明 した。 なお、同フォーラムは10月24日の東京での開催に続くもので、今月15日には名古屋でも開催される。
2006年11月13日
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