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近畿整備局の活用評価会議、申請の新技術4件を審議

近畿地方整備局は9日、大阪市中央区のKKRホテル大阪で、今年度第2回 「新技術活用評価会議」(座長・足立紀尚京都大学名誉教授)を開き、申請さ れた四件について審議した。 冒頭、近畿整備局の深澤淳志企画部長が「新しい良い技術がどんどん開発され ているが、実際の現場でどう生かしていくかが問われている。こうした観点か ら、ぜひ仕事で使える技術を評価していただきたい」とあいさつ。また、足立 座長も「中国では高速道路の建設はさることながら、技術も非常に進んでい る。我が国も負けずに頑張っていかなければいけないと痛感している。現場で 活用できる工夫を」と語り審議に入った。 10月20日現在の新技術活用システム運営状況(試行申請型またはAタイプ) は、受理件数46件。内訳は、査読中(審査中を含む)26件、事前評価で評価待 ち4件(今回審議)、継続審査中1件、試行計画(適用現場調査中)13件、事 後評価1件、申請変更予定中1件となっている。 今回、審議された4件の新技術は次のとおり。
▽バルーン方式不安定岩塊除去工法(?エンデル、真柄建設?、1999年開発)=開発目標は経済性・安全性・ 工期短縮の向上。法面上や急崖などに存在する不安定な岩(浮石や転石)を火薬や静的破砕剤などは一切使わ ず、バルーン(風船)を使って取り除く工法で、法面対策工の初期の段階で採用されるもの。空気圧で操作す るジャッキ工法を応用した。 ▽携帯型ひび割れ幅測定器(?ファースト、2005年開発)=開発目標は省力化・品質の向上・経年変化の把 握。画像処理ソフト搭載カメラで撮影したコンクリートのひび割れ幅を画像処理技術により自動測定し、結果 を瞬時に表示・保存する技術。測定個所の位置情報は従来技術と同様人力によるスケッチ図で、測定結果はP DAに図面表示で確認。 ▽ONR工法(岩塊除去工法)(オリエンタル建設?、日新工業?、ダイセルファインケム?、1985年開発) =開発目標は耐久性・安全性・品質の向上。同工法は塩害対策工法。外気中の塩分を含んだ水が飛来し、コン クリート内部に浸透することにより鉄筋が腐食緊張し、コンクリートに亀裂、剥離が生じたのを補修、および 予防保全を図るもの。中塗り材にクロロプレンゴム、上塗り材にクロロスルフォンポリエチレンゴムを採用。 ▽サイレントウッディ木製防音浄化壁(御杖村森林組合、?都市樹木再生センター、2004年開発)=開発目標 は周辺環境や地球環境への影響抑制。間伐材を資源リサイクルし、地球環境改善に有効な木製遮音壁(吸音タ イプではない)。内部に混合した炭と杉チップをカートリッジにして挟み込んでいるため、NOX除去効果も 期待できる。
2006年11月14日
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