日刊建設新聞社.com
ニュース | トピックス | 建設業株一覧 | マーケット情報 | 建設用語辞典 | 倒産情報 | 地図 | 建設業法
 
トップページ► トピックス

JIA建築家大会2006奈良「時を紡ぐ」 1300年を継承するテクノロジー

仙田会長、独立性と職能の確立を  フォーラムやセミナーなど開催  (社)日本建築家協会(仙田満会長)の全国大会「JIA建築家大会2006奈 良」が9日から12日まで、奈良市の奈良県新公会堂をメイン会場に開催され た。今回は「時を紡ぐ」 1300年を継承するテクノロジー を大会テーマに、 全国から会員はじめ一般からも多数が参加した。 ※写真=能楽ホールでの大会式典
大会では、恒例のデザインフォーラムはじめ、海外の建築家との協議、記念講演などの各種セミナーなど、多 彩な催しが行われた。このうち10日午後からは、公会堂能楽ホールで大会式典が開催され、仙田会長の基調講 演はじめシンポジウムなどが行われた。 基調講演は、‘JIA建築家の課題と戦略ーグローカルな21世紀建築家像を求めてー’をテーマに行われ た。仙田会長は、日本の建築家が直面する課題として、建築士法をはじめとする社会システムの劣化や設計入 札、建築家の独立性の確立などを上げ、それらに対するJIAとしての取り組みや今後の活動について述べ た。 また大会挨拶で仙田会長は、講演内容にも触れながら「建築家は発注者の代理人としての役割だけでなく、ま ちなみや環境にも配慮しなければならない」と強調。建築家の独立性と職能に対する自覚を促すとともに、今 後も課題克服へ努力していこうと呼びかけた。 来賓祝辞では、国土交通省の和泉洋人・大臣官房審議官が、環境保全や耐震改修など、建築に対する社会ニー ズは高まっているとし、「建築家はそれらを統括するというプライドを持ってほしい。また、都市再生につい ても建築家は全体を見守る必要がある」とその使命の重要性を指摘、JIAの今後の活動に期待を寄せた。 また、奈良県の柿本善也知事から、「奈良県での大会開催を歓迎する。建築分野は量より質への変換が始ま り、ストックの有効活用が重要となっております。建築家の皆様には高い倫理意識のもと、自己研鑽に励み社 会貢献を果たしてほしい」との言葉が寄せられた。(代読=西尾哲夫副知事) 最後に、アメリカ建築家協会(AIA)のケイト・シュヴェンセン会長が、地球環境保護に対する建築家の責 務を訴えながら、「ここにいる私達はプロフェッションとして、市民として自分達がどこに行きたがっている か知っている」 とし、プロフェッションとしての誇りと役割を強調した。 式典ではこのほか、環境建築賞や名誉会員表彰などの表彰式と、基調パネルディスカッションなどが行われ た。このほか11日・12日にはエクスカーションとして、古都・奈良を巡るツアーも実施された。 今大会は、2010年の「平城センと1300年記念事業」の一環として位置づけられたほか、初の試みとして地場建 材の展示・紹介を行うお祭り広場の設置や、AIAはじめ海外の建築家協会との国際フォーラムは、世界建築 家連合(UIA)の東京大会開催を睨んだプレイベントとしての位置づけがなされた。
2006年11月16日
▌トピックス
| Operation | 利用規則 | プライバシーポリシー | Connect |
Copyright c 2024 nikken-times.com All rights reserved.