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シンポジウム「それぞれにとっての前川國男 その1」

先駆者への熱い思いを… 戦前戦後の近代建築をリードした建築家の前川國男(1905から86年)の生誕 100年を記念して、シンポジウム「それぞれにとっての前川國男 その1」 (主催=生誕100年前川圀男建築展実行委員会など)が18日、京都市左京区の 京都造形芸術大学・興心館で開かれた。京都造形芸術大学の横内敏人教授(建 築家)が司会を務め、建築環境研究所の吉村篤一代表(建築家)、京都工芸繊 維大学の岸和郎教授(建築家)がパネリストとして参加して、それぞれが前川 國男への熱い思いなどを語った。 「それぞれにとっての前川國男 その1」をテーマに開かれたシンポジウムに は約150人が参加した。前川國男建築設計事務所出身の横内教授の司会進行の もと、前川國男の建築作品に魅せられたという吉村代表、前川國男の建築を早 くに再評価した岸教授の3氏が、それぞれの思いから前川國男について語り合 った。 ※写真上=興味深く耳を傾ける多くの学生や一般来場者たち ※写真下=前川國男建築展in京都
前川國男は1950年から60年代にかけて京都会館や東京文化会館など近代建築の傑作を生むものの、60年代後半 から近代建築への思想を合理性や機能性といった観点から深い人間性と普遍性を追求し、近代建築の本流への 批判と提言を続け、打ち込みタイルの重厚な壁面と流動的なプランを持つ建築作品と言論で、モダニズムの先 駆者となった建築家。 吉村代表は、前川國男のモダニズム建築の代表作品の1つである京都会館について、「前川さんの作品の中で 最も透明度が高い。世界的な建築作品とは言わないまでも、数十年という歳月の中で透明性を保ちながら、現 在まで建物が生き続けているのは名建築の証だと思う」と言及した。 また、学生時代に京都会館をスケッチして建築家の道を志したという岸教授は、「京都会館の良さに気づいた のが、30代半ばで建築家のキャリアを積んでから」と振り返り、「改めて京都会館とは何かを考えたとき、人 の心を感動させるパワーと空間を持っている。それが前川さんの建築作品である」と語った。 生前の前川國男を知る横内教授は、「前川さんが亡くなる最後の4年間を、ご一緒させて頂いた。コンペに作 品を出して、常に緊張感を感じながら自分を試すということを最後まで持たれていた」と前川國男の生き方に ふれた。また、「前川さんの建築作品は芯から訴える力を持っている」と力を込めた。 「前川國男建築展in京都」開催中……………………………………………………………………………………… 12月24日まで、京都造形芸術大学・ギャルリ・オーブで開催されている。日本の近代建築に大きな業績を残し た建築家・前川國男の建築思想を建築作品などを通じて広く検証しようというもの。作品約250点を展示。入 館料は一般500円、小・中・高校生は無料。 ………………………………………………………………………………………………………………………………… 前川國男========================================================================================== 1905年新潟市生まれ。1928年東京帝国大学工学部建築学科卒業後、渡仏。1928から30年ル・コルビュジエに師 事した後、帰国。1930年から35年レーモンド建築設計事務所を経て、1935年前川國男建築設計事務所を設立。 1986年逝去。主な作品は東京文化会館、埼玉県立博物館、熊本県立美術館、京都会館。日本建築学会大賞、毎 日芸術賞など受賞。 ==================================================================================================
2006年11月29日
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