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清水・三井住友JV、ベトナム・ハロン湾でバイチャイ橋が完成

世界最長のメインスパン持つ  一面吊りPC斜張橋  清水建設(株)と三井住友建設(株)の共同企業体が、ベトナム・ハロン湾で 施工していた「バイチャイ橋」(橋長903m)がこのほど完成し、供用を開始 した。 ※写真:バイチャイ橋全景
完成したバイチャイ橋は、ベトナム国屈指の景勝地であり、世界遺産に登録されているハロン湾を横断する橋 長903m、中央支間435m、幅員25.3m、主塔高90mの長大橋。上部工形式は6径間連続PC斜張橋となってい る。2003年8月に着工し、今年4月に連結、9月に構造物が完成した。 ハロン湾はベトナム有数の台風襲来地域のため、計画段階と施工段階の両面で高い技術力が要求される工事と なった。このため、共同企業体では最新の様々な技術を結集し、一面吊りのPC斜張橋としてはメインスパン が世界最大の435mのバイチャイ橋を完成。同橋の品質の高さとベトナム人技術者に対する技術移転につい て、ベトナム政府から高い評価を得ることができた。 バイチャイ橋の建設で活用した最新の主な技術は次のとおり。 ■主塔の耐風対策 ▽架設時及び完成後の耐風安定性を検証するために、最新の解析技術と3次元全橋モデルを用いた風洞実験を  実施 ▽風による振動を制御するために、水を封入した分散型液体ダンパー(清水建設が開発)を世界で初めてPC  斜張橋の主塔の本設に設置 ■主桁の軽量化 ▽箱桁内に鋼管ブレースを採用し、断面の軽量化に成功。実証実験で性状を確認 ■モニタリング技術 ▽施工中の安全確認のため、2,500mにわたる光ファイバーを設置し、主塔・主桁のひずみを計測(清水建   設が開発) 今回のバイチャイ橋の完成により、これまでフェリーが利用されてきた海峡内の往来は、車両での横断が可能 となる。供用開始後は、ベトナム北部と隣国中国との貿易が一層活性化し、ベトナム経済の発展に大いに貢献 するものと期待されている。 共同企業体代表者の清水建設は、バイチャイ橋以外にもマレーシア・シンガポール第2連絡橋、ラオスのパク セ橋、バンクラデッシュのルプシャ橋、ベトナムのビン橋などアジア各地で橋梁工事の実績を有している。今 後も同社では、橋梁分野をはじめとする海外各国の社会基盤整備の関連工事の受注に向けて、積極的な営業活 動を展開していく計画。
2006年12月15日
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