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近畿整備局、新技術活用評価会議

 事前審査2件を承認、試行計画1件は現場採用へ  近畿地方整備局は17日、大阪市中央区のKKRホテル大阪で、今年度第3回目の「新技術活用評価会議」(座 長・足立紀尚京都大学名誉教授)を開いた。今回は、試行の可否を審査する技術の事前審査として「PCF壁 高欄工法(VFRCタイプ)」と「カメラ・レーダ複合型管内探査システム」の2件、また、試行場所・方 法、調査方法について確認・承認する試行計画の「重防食根巻積層嵩上補修工法」1件、計3件について審議 し、いずれも承認した。 この新技術活用は、民間事業者などで開発された有用な新技術を公共工事などで積極的に活用していこうとい うもの。昨年8月から新技術の峻別による有用な新技術の活用促進と技術のスパイラルアップを目的として、 事後評価に重点を置いた「公共工事等における新技術活用システム」として本格的な運用を目指している。 タイプは民間の申請者による「試行申請型」「施工者希望型」「フィールド提供型」と発注者による「発注者 指定型」の4つがあり、今回は成立性を確認する必要がある新技術を対象に民間からの申請に応じて試行及び 事後評価を行う「試行申請型」によるもの。 審議された3件の新技術は次のとおり。 ▽PCF壁高欄工法(VFRCタイプ)=開発者は瀧上工業(株)、東海コンクリート工業(株)。開発は 2005年。橋梁上部工、鋼橋床版工を対象とし、ビニロン繊維補強セメント製埋設型枠を開発した。具体的に同 工法は、プレキャストのコンクリート埋設型枠として、現場で壁高欄の外側に設置し、場所打ちコンクリート を打設して壁高欄を形成する壁高欄工法。プレキャストのコンクリート埋設型枠は、ビニロン繊維補強セメン ト複合材料を使用した厚さ30?の埋設型枠としている。 ▽カメラ・レーダ複合型管内探査システム=開発者は(株)バーナム、村田機械(株)、(株)リオス。開発 は2002年。調査試験、地質調査、地価調査などを対象とし、自走車と画像作成表示ソフトを開発した。埋設小 口径管(φ250から600?)内部を自走しながら管上部背面にできた空洞や緩みを電磁波レーダセンサでとらえ るとともに、特殊魚眼レンズで管内部の変状や継手の開きなどを展開画像としてリアルタイムに現場のモニタ ー画面に表示し、デジタルデータで取得するシステム。 ▽重防食根巻積層嵩上補修工法=開発者は(株)末広レジン工業所。開発は1999年。道路維持修繕などを対象 とし、独自に配合したビニールエステル系樹脂溶液、レジンコンクリートを開発。窒素酸化物を原因とした腐 食環境から鋼製の道路照明灯支柱や交通安全施設支柱、歩道橋の橋脚の地盤面付近の腐食を遮断保護するメン テナンスフリーの重防食技術。試行工事として、大阪国道事務所が大阪国道管内構造物塗装工事(大阪市西成 区)の歩道橋橋脚補修(1基)に採用する。

2007年01月24日
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