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戸田建設、CO2の排出量削減対策を強化

◇◇◆モデル作業所を設定◆◇◇ 戸田建設(株)(加藤久郎社長)は、建設工事における二酸化炭素(CO2)の排出量削減対策を実施してい るが、その活動をさらに強化するため、モデル作業所を設定し、CO2排出量削減対策を積極的に進めてい る。また、作業の進捗に応じたCO2排出量を算出するため、これまで蓄積したデータから算定するシステム の構築を行っている。 2005年2月16日の京都議定書の発効により、2008から2012年間に日本は1990年度比で温室効果ガスを6.0%削 減することが義務づけされた。これを受けて建設三団体では、建設工事段階で発生するCO2の排出量を原単 位(tーCO2/億円)で、2010年度までに1990年度比で12.0%削減する目標値を設定。 同社は、1999年度から建設工事のCO2排出量削減活動として省エネ運転の教育、低燃費型機械の使用奨励、 アイドリングストップ等のポスター掲示などによる関係者への意識付けや、工事着手時の削減活動に関する課 題の抽出・対策の検討などを行っている。 また、建設工事のCO2排出量を把握するために排出量調査も実施。さらに、2005年からはCO2排出権取引 を見据えてモデル作業所を設定し、削減効果の高い対策の発掘及び精度の高い排出量を予測する算定システム の構築を行っている。  モデル作業所は ?CO2排出量削減の活動メニューを充実させ、削減活動を定着させること ?モテル作業所で実施した削減活動で、効果が大きいメニューを全国に水平展開し、活動のスパイラルアップ  を図ること ――の2点を目的としたもので、建設工事の種類(建築は建物の種類、土木は工事の種類)ごとに選定してい る。 CO2排出量削減の活動項目については、全作業所共通の項目と各作業所特有の項目に分けて展開。共通項目 として、建設機械や車両のアイドリングストップ、日常点検、省燃費運転の励行などを掲げている。そのほ か、事務所内では消灯の励行、省電力設定(パソコン、複写機)なども実施。作業所特有の項目としては、設 計や施工方法の見直しがあり、作業効率の向上や省力化等による燃料や電力などの使用量を削減・低減し、C O2排出量を削減している。 同社では、モデル作業所を通じてCO2排出量削減効果が大きい活動を抽出し、その水平展開を図るととも に、分類した作業内容についてのデータをさらに収集し、算定システムの精度の向上を図っていく予定。さら に、今後の大きな課題としては排出権取引の問題があり、東京環境取引国産クレジット取引研究会に参加し て、取引に関わる仕組みについて現在研究を進めている。

2007年02月20日
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