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近畿整備局、近畿まちづくりシンポジウム

◇◆まち交大賞近畿地区代表の勝山市、大東市、宝塚市、京都市を表彰◆◇ 近畿地方整備局は20日、地域の個性を活かしたまちづくをテーマに大阪市西区 の建設交流館で、「近畿まちづくりシンポジウム」を開いた。同シンポジウム では、「個性あふれるまちづくり」と題して京都府立大学の宗田好史教授が基 調講演を行い、その後、まちづくり交付金を活用して優良な計画を策定した福 井県勝山市、大阪府大東市、宝塚市、京都市の四市を、まち交大賞近畿地方大 会地方代表地区として表彰。4市がパネルディスカッションで効率的で効果的 な活用事例を紹介するなど、各自治体ら約170人の出席者が熱心に耳を傾け た。
〜まちづくり交付金で地域の個性を活かす〜 国のまちづくり交付金制度は、地域主導の個性あふれるまちづくりを実施し、都市再生を効率的に推進するこ とにより、生活の質向上と地域経済・社会の活性化を図ることを目的に2004年度に創設。2005年度には、まち づくり交付金情報交流協議会(現在約270団体が加入)が組織され、この中で優良な地区計画を策定している 自治体などを表彰する制度(まち交大賞)を制定。近畿管内で福井県鯖江市が表彰され全国大会で部門賞を受 賞した。さらに2006年度からは、まち交大賞を充実させるために地方大会をスタート。今回、表彰された四市 は、6月に開催予定の全国大会にノミネートされている。 冒頭、あいさつに立った近畿整備局の坂真哉建政部長は、まちづくり交付金制度や表彰制度にふれた後、同交 付金の活用について「うまくいっているまちづくり事業の表面だけをみても、あまり参考にならないと思う。 各自治体にとって、まちづくりで障害になっている部分をよく見極めて、きょうのシンポジウムで勉強してほ しい」と語った。 基調講演を行った京都府立大学の宗田教授は、京都の「町家」を参考に、「個性あふれるまちづくり」につい て、「歴史、文化、自然環境を活かす人があって、初めて個性が発揮できる。都心商業を再生するためには、 個店を強く(多様化・商業化)すること。目に見えないところで、街の変化は確実に起こっている」と指摘。 飲食店やレストラン、教育産業、美容院、サービス業などを取り上げ、「1つひとつのビルの業種構成によっ ても、街の個性は大きく変わる」と強調した。 引き続いて、まち交大賞近畿地方大会地方代表地区に選定された福井県勝山市、大阪府大東市、兵庫県宝塚 市、京都府京都市の四市を表彰。宗田教授が各代表に賞状を手渡し、その栄誉を称えた。この後、宗田教授が コーディネーターを務め、勝山市の池田芳成氏、大東市の東克宏氏、宝塚市の吉田康彦氏、京都市の梅垣浩久 氏の四氏が代表地区の事例を紹介した。4市の主なまちづくりの内容は次のとおり。 【福井県勝山市】 観光客を中心市街地に呼び戻し、市街地の活性化を図るのが目的。2004年度から2008年度の事業期間で、交付 金は14億3千万円。伝統文化の「機や」(はたや)を既存建造物活用事業を使って拠点整備。また、多目的広 場や融雪装置を取り入れた散策路整備など、住民の意見を取り入れながら推進している。 【大阪府大東市】 住道駅周辺地区都市再生整備計画(対象面積123?)の一環として整備。交付期間は2004年度から2008年度で 交付金は14億100万円。防災拠点や交通網・交通結節点の改善により、中心市街地の賑わいを再生させる。 【兵庫県宝塚市】 産官学民の役割分担と連携により、中心市街地の活性化を図る。交付期間は2005年度から2009年度、交付金は 9億400万円。宝塚音楽学校旧校舎保存・活用、バリアフリー化したJR宝塚駅周辺整備を基幹事業として推 進。 【京都府京都市】 消防局が東山清水地区を対象に防災水利整備計画を推進。耐震化した配水管や送水ポンプなどを整備し、京都 の文化財や伝統的な町並みを、地域住民らで自主的に守る活動を積極的に推し進めている。
2007年03月23日
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