日本ペイント中国に新会社設立

日本ペイント(株)（松浦誠社長）は９月１日付で、中華人民共和国上海市で塗料の研究開発を行う新会社 「日塗（上海）塗料研究開発有限公司」（資本金２１０万ドル、同社出資比率１００％）を設立した。 同社は、これまでグローバルに通用する技術と市場開拓を想定して塗料の研究開発を進めてきたが、事業活 動のさらなるグローバル拡大や現状の枠を超えた塗料の開発、また塗料以外の分野でのビジネス構築など、 将来にわたって持続的に成長しつずける企業となるためには、より一層事業の基盤となる研究開発能力の拡 充を図る事が急務だと認識。 今回の新会社は、こうした認識のもと、研究開発能力拡充への対処として設立したもの。 当面は、上海市浦東新区にある「立邦塗料（中国）有限公司」内で、塗料用樹脂などを中心とした研究開発 を業務を行う予定。 代表者には日本ペイント（株）青木啓・執行役員Ｒ＆Ｄ本部長が就任し、人員は１５人程度からスタート し、３年後には３０人程度を目指す。 同社では今後、優秀な海外技術を採用し、いわゆる「頭脳のハイブリッド化」を図り、同社が持つ技術力と の融合を進め、研究開発のさらなるグローバル化を促進していく方針。 また、今回の上海に引き続き、将来的には北米やASEANにも研究開発拠点の拡大を計画している。

2007年09月04日