いきいき下水道賞 大阪市と神戸市が受賞
【写真】上:ポーアイのせせらぎ 【写真】下:太閤下水の見学施設 ■大阪市の太閤(背割)下水は、豊臣時代の大阪城築造時のまちづくりにおいて、その原型がつくられた下 水溝といわれている。その後、改良を経て、現在も総延長約20?が‘現役’として使用されている。 2005年には、現存する太閤下水のうち約7?が大阪市文化財に史跡として指定された。 また同18年には、市民に開かれた施設とするため、見学施設をリニューアル。 案内標識や施設説明看板を設置し、地下内部はもとより、地上から自由に見学できる施設を整備、多くの 見学者が訪れるなど、貴重な財産として下水道の歴史や重要性をアピールしている。 ■神戸市では、海上都市ポートアイランドに、豊かな自然環境を創造するため、下水の再生水を活用した水 辺空間の整備を推進。 1998年には中央緑地で再生水を活用したせせらぎを整備、現在では魚やかるがも、昆虫が生息する空 間として地域住民の憩いの場となっている。 また、民間による水生植物や鳥類飼育施設、大学構内のせせらぎや噴水等に処理水を提供するなど、自然 環境創造とともにまちに賑わいをもたらすなど、今後も「水・緑・いきものネットワーク」が形成される ことが期待されている。 なお、神戸市では過去6度の受賞実績を有している。 ■水環境回復創出部門は、下水道の整備と普及による河川、湖沼、海域、水路、濠等の公共用水域の水質改 善、処理水、雨水等の活用により良好な水環境の回復、創出に寄与したと認めれるものに、普及啓発活動 部門は、普及啓発活動に積極的で、その活動が事業推進や地域の活性化、維持間朗等の効率化、普及率や 水洗化率の向上等に貢献したと認められるものを表彰する。 なお、表彰式は6日、東京で開催された「いきいき下水道フェスティバル」において行われた。
2007年09月10日
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