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エコデザインネットワーク「エコデザインセミナー」開く

◆エコデザインセミナー 都市のエコデザイン大阪モデル ◆ NPO法人エコデザインネットワーク(理事長=池上俊郎・京都市立芸術大 学教授)並びにおおさかATCグリーンエコプラザ実行委員会主催の「第31 回エコデザインセミナー 都市のエコデザイン大阪モデル 」がおおさかA TCグリーンエコプラザ(大阪市住之江区南港北2−1−10、ATC/IT M棟11階)で先月28日、会員ら約50名が参加して開催された。
セミナーでは、3氏による講演が行われた。まず、水野稔・大阪大学名誉教授は「大阪のヒートアイランド 現状と対策」をテーマに、地球温暖化問題とヒートアイランド問題について話を進めた。水野名誉教授は、 ここ50年間、日平均気温が大阪市で1.5℃上昇、ヒートアイランド現象が見られる地域も拡張しているとし、 「ヒートアイランドの原因は熱代謝を無視した都市づくりにあり、対策として自然の冷却効果の活用をベー スに、人工的にそれを補強するべき」と話した。 また現状の温暖化対応技術評価については「今までは科学的興味の対象であり、シビアな評価は必要なかっ た。しかし、今後は多くの分野が関与すべき対策となっていて、科学的・定量的評価が必要」とし、善意の 自主行動型の今までの温暖化対策計画に関し「もはやそんな悠長なもので解決できる問題ではない。重点投 資型技術情報が必須」と指摘、そのためには「他分野技術との相互比較のためのプラットフォーム構築を」 とし、大阪の平均気温低下のために「誰が何をすべきかを明確にし、目標に応じた具体的定量的計画づくり が求められている」と持論を展開した。 続いて、(株)いけうち国内営業本部の西恭司氏の「ヒートアイランド対策におけるわが社の取り組み」で は、同社が開発した涼霧による冷房システムを紹介。微細な水滴を空気中に噴霧し、人やモノを濡らすこと なく冷却できる同システムは省エネに優れ、数多くの事例を有していると言い、西氏は首都圏や関西圏、地 方での事例を実際の映像を交えながら解説した。 また、池上理事長の「生命体利用都市大阪モデル〜デザイナーの立場から〜」では、大阪の都市近郊にある 自然、海に着目した提案をまず映像で紹介した後、「デザイナーの立場でまず仮説をつくり、推測、憶測の 中で創造力を働かし先行して実験を行い、その中で現状が把握でき、何をすべきなのか、社会が求めている 問題を克服できるのではないか」と自らの考えを述べ、2003年から実施している既存都市・近郊自然の循環 型再生大阪モデルの研究報告などを行った。この中で池上理事長は「世界に向けて、大阪から。行政や企業 とうまくタイアップし、戦略を練りたい」と述べ、最後に「自分の子供や孫、次の世代のためにみんなが手 を携え、やさしく社会を変えていきたい」と講演を締めくくった。
2007年10月05日
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