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京都市が高度浄水処理施設基本計画を策定 蹴上など既存の3浄水場整備

 2010から2024年度、計270億円の建設費を投入  京都市はこのほど、2010年度から2024年度頃までを施工期間(予定)とする「京都市高度浄水処理施設基本 計画」を策定した。市では、水源である琵琶湖の水を疎水を通じて浄水場へ導き、凝集沈殿、ろ過及び消毒 を行って、きれいな水にした上で市内へ送り出している。琵琶湖南湖の水質については、国及び滋賀県によ る水質保全の取り組みにも関わらず、藻類の異常発生によるカビ臭等の異臭味が生じることがあり、市にお いても様々な浄水処理対策を行ってきた。 今回策定した基本計画は、こうした対策をより強化し、また新しい水質基準を遵守し、より安全で安心な水 道水の供給の実現をめざしたもの。 具体的には、凝集沈殿処理で臭気を発生するプランクトンを十分に取り除くとともに、水中の臭気を取り除 くため、粉末活性炭処理で粉末活性炭の注入量を増やして接触時間を長くすることに加え、高度浄水処理の 一つである粒状活性炭処理の施設整備を行い、将来的にはオゾン処理施設の導入を予定している。 計画では2010年度に蹴上浄水場から着手し、山ノ内浄水場(2012年度に廃止)を除く既存の3浄水場を2024 年度頃までに高度浄水処理へ対応した施設として整備する。建設費用は270億円。 市では、同計画を現在策定中の「京都市上下水道ビジョン」や「新中期経営プラン」の中に位置づけ、快適 でより安全・安心な水道水の供給をめざして着実に事業を推進していく考え。 各浄水場の整備計画は次のとおり。 (▽浄水場名=?施工期間?公称能力 2025年 ?建設費用) ▽蹴上浄水場 ?2010から2013平成年度 ?151万立方m/日 ?75億円 ▽新山科浄水場(一期) ?2014から2017平成年度 ?26万2,000立方m/日(1・2期合計) ?105億円(1・2期合計) ▽松ヶ崎浄水場 ?2018から2021年度 ?14万8,000立方m/日 ?90億円 ▽新山科浄水場(2期) ?2022から2024年度 ?26万2,000立方m/日(1・2期合計) ?105億円(1・2期合計)

2007年11月05日
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