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奥村組、北海道で初の煙突解体工事に「塔状構造物解体システム」適用

 大深度、大断面への実用化に目処  (株)錢高組(錢高一善社長)と積水化学工業(株)(大久保尚武社長)は、「シールド直接発進到達(S EW)工法」のさらなる適用範囲拡大を目的として、同工法の主材料であるFFU部材の耐力アップの研究 開発を進めてきたが、このほど耐力アップしたFFU部材の開発が終了し、大深度、大断面への実用化に目 処がついた。 SEW工法とは、シールド機が通過する土留め壁に高強度で耐久性に優れ、かつ加工が容易なFFU部材を 組み込んだもので、機械や人力による事前の鏡切りを必要とせず、シールド機が直接FFU部材を切削して 安全・確実に発進または到達ができる技術。同工法は全国で採用されており、施工実績は120件を超えてい る。発注者は国土交通省、各地方自治体、電力会社、ガス会社などで、共同溝をはじめ地下鉄、下水、電 力・ガス関係などの工事に採用されている。土留め壁の種類としては柱列式連続壁、鉄筋コンクリート地中 連続壁、ケーソン、ライナープレートとなる。 FFU部材(Fiber reinforced Foamed Urethane)とは、積水化学工業 が開発した硬質発泡ウレタンをガラス長繊維で強化したもので、構造部材として鉄道の枕木やグラウンドア ンカーの受圧板に利用されており、安全性・耐久性などの優れた特徴を持つ。 これまでSEW工法は、柱列式連続壁の場合でシールド直径七?まで適用した実績はあるが、昨今のシール ド工事の大深度化や大断面化に対応していくために、FFU74比重0.74)部材の強度アップを目的として、 FFU100(比重1.0)部材の開発に取り組んだ。FFU100の実物モデルの載荷試験及び継手試験を実施し、 曲げ強度がFFU74の約1・5倍有することを確認し、柱列式連続壁の場合でシールド直径9から10mまで 適用範囲を拡大できる目処をつけたもの。 今回のFFU100の開発により、大深度化や大断面化以外に、FFU部材の断面を縮小することも可能とな り、コストダウンや現場での施工性向上に繋がる。両社では今後も、同工法を有効に活用できるシールドで 構築される道路、地下鉄、下水道、電力・ガス工事などへ積極的に提案していく考え。

2007年12月19日
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