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淺沼組、新井組、松村組「RM耐震補強工法」を改良

 3社が共同開発、開口部を有する増設耐震壁にも対応  (株)淺沼組(淺沼健一社長)、(株)新井組(酒井松喜社長)及び(株)松村組(菅沼肇社長)の三社 (RM耐震補強研究会)はこのほど、従来の無開口の増設耐震壁を対象としていた「RM耐震補強工法」を 改良し、開口部を有する増設耐震壁にも対応した工法を開発、財日本建築総合試験所の建築技術性能証明を 取得した(2007年9月4日)。同工法は、業務を中断することなく狭小な場所でも工事が可能で、工期を短 縮できるなどの特徴がある。 RM耐震補強工法は、小型・軽量のRMユニットを積み上げて増設耐震壁を構築するもので、従来の場所打 ちコンクリートを用いた増設耐震壁に代わる省力化工法。この工法は、2003年3月に財日本建築総合試験所 の建築技術性能を取得し、実績を増やしてきた。 今回改良した工法は、開口部を有する増設耐震壁にも対応したもので、積み上げられたRMユニットが、ユ ニット空洞部に充填される高流動のモルタルと鉄筋によって一体となり、耐震壁を構築するもの。RMユニ ットの1個の大きさは長さ400?、高さ200?、厚さ200?で重量は約15?15が標準。   施工順序は ?既存躯体(柱・梁)の仕上げ材を撤去して、取り合い部分の目荒らしを行う ?柱・梁にあと施工アンカーを打設 ?RMユニットの組積、鉄筋及び開口補強筋の配筋を行い、開口部の型枠を設置 ?RMユニット内部に流動性の高いモルタルを充填 ?壁と既存梁との隙間に無収縮モルタルを充填 ?型枠を撤去する―というもの。   同工法の特徴は ▽型枠工事の大半が不要で資材搬入が容易など、合理化された施工方法により、短工期での工事が可能 ▽モルタルの充填にはモルタルポンプを用いるため、コンクリートポンプ車に比べて騒音・振動が低減でき る。また、従来の型枠工事が省略できるため、狭小な場所での施工が可能 ▽型枠材の消費を低減できるため、環境保全にも貢献 ▽鉄筋コンクリート造の耐震壁に比べてコストがほぼ同等で、施工の煩雑さが大幅に低減できるーなど。   このように同工法は、短工期で容易に耐震補強できるため、リニューアル工事に適している。また、在来工 法の鉄筋コンクリート増設耐震壁と同等のせん断力があるので、建物に必要となる耐震補強箇所は在来工法 を用いた場合と変わらない。今回の改良により、窓やドアなどの開口を在来工法と同等に設けることが可能 となった。   淺沼組ら3社では今後、同工法を学校や病院などのリニューアル工事を中心に、年間10から20件の受注をめ ざしたいとしている。

2007年12月21日
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