大阪港の人工島開発・夢洲と新島 夢洲の造成約79.7haが竣功
フェニックス事業は、延長約4,000mの護岸を構築した後、一般廃棄物490万立方m、産業廃棄物630万立方 m、陸上残土280万立方mの合計1,400万立方mを受け入れるもの。護岸は、先端部から西側と北側にかけて 自然環境に配慮した傾斜護岸、南側は岸壁として利用するため直立消波ケーソンを採用し、隣接する2−1 区との間には鋼板セルを打設する。 工事は、2001年10月の地盤改良工事から始まり、現在では護岸築造工事を実施している。南側護岸を構築す る消波ケーソンは、RC製で高さ9.6m、長さ20m、幅8.5mを標準規格としたもので、今年11月には最終ケ ーソンの据付が行われ、全86函の据付が完了した。鋼板セルの打設は、昨年までに5函の据付を終え、今年 度末までには10函を据付ける予定で、さらに来年度には16函の製作を行い、10月頃から据付を開始する予定 としている。 現在の護岸延長は、約3,800mで、鋼板セル10函の打設が完了する今年度末には約4,000mが海上に現れるこ ととなる。現在の進捗率は約90%。また、来年度は鋼板セルの製作・据付工事のほか、護岸上部工と管理型 処分場の‘生命線’ともいえる遮水鋼矢板の打設工事も予定されている。 これら2つの人工島では、今後も埋立・造成工事が継続されるが、夢洲では、スーパー中枢港湾の核として の役割が期待され、夢洲トンネルや高規格コンテナ埠頭の整備が行われており、フェニックスでは、2008年 度からの受け入れを予定しているが、土地利用に関しては、港湾施設や緑地などが計画されている。
2007年12月26日
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