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堺泉北港広域防災拠点整備事業が起工 耐震岸壁と臨港道路を建設

 国交省ら関係者が鍬入れ式  近畿地方整備局並びに大阪府が、大阪湾臨海部エリアの防災機能向上を図る ために計画した「堺泉北港広域防災拠点(耐震岸壁・臨港道路)整備事業」 の起工式典が9日、堺市の新日本製鐵堺製鐵所内の建設予定地で執り行われ た。物流の安定化と災害時の海上輸送ルートを確保するため耐震強化岸壁と 臨港道路を整備するもので、式典には国土交通省と大阪府、地元関係者ら約 150人が出席して鍬入れなどを行った。 この事業は、東南海・南海地震などの大規模災害に備え、国交省はじめ関係 省庁や地元自治体、有識者等で構成する「京阪神都市圏広域防災拠点整備協 議会」で、堺泉北港堺2区が基幹的広域防災拠点として、早急に整備するエ リアに位置付けられていたことから、その一翼を担うものとして整備される もの。 計画では、取扱貨物の増大等に対応して物流の安定化と効率化を高めるとと もに、大規模地震発生時に海上からの救援物資等の輸送ルートを確保するた め、今回、直轄事業として水深7.5mの耐震強化岸壁と岸壁と背後の都市圏を 結ぶ臨港道路?の整備を行う。
式典では、初めに近畿地方整備局の布村明彦局長が式辞を行った。布村局長は、シャープなどの立地により 堺泉北地区に活気が生まれ関西経済の発展を担うものと期待され、防災拠点整備により、「非常時の防災機 能が強化され、平時には経済活動を支えるインフラとしても期待できる」とし、整備事業への支援と協力を 呼びかけた。次いで大阪府の橋下徹知事からの「国内有数の臨海工業地帯である堺が、21世紀型の新しいコ ンビナートに変身しつつあり、防災拠点としての道路と岸壁整備への期待には大きなものがある」とする挨 拶が披露された(代読=小河保之副知事)。 祝辞では、冬柴鐵三・国土交通大臣から、一開港化などで活気が出てきた大阪湾臨海部においては災害へ備 えるインフラ整備が重要で、防災拠点の整備は「物流基盤として又、防災力を飛躍的に向上にさせるものと 期待され、関西全体の安全と安心、地域の発展に寄与するものとなる」との言葉が寄せられた(代読=須野 原豊・国土交通省港湾局長)。この後、地元首長らによる来賓祝辞、大阪港湾・空港整備事務所の大山洋志 所長の事業概要説明に続き、国交省、大阪府、地元首長、地元選出の衆議員議員らによる鍬入れ式が行わ れ、合図とともに鍬が振り下ろされると出席者から大きな拍手が沸き起こった。 今回、整備に着手するのは、水深7.5m、延長約130mの耐震強化岸壁と、延長約1.6?の臨港道路堺北一号 線。臨港道路は、平面部279mと80m、と盛土擁壁部200mと370m各2カ所、高架橋部473mで構成。このう ち岸壁工事は不動テトラ、高架橋部下部工は前田建設工業が担当し、道路は2009年度、岸壁は2010年度の供 用開始を予定している。 また、1号線と接続する臨港道路2号線、基幹的広域防災拠点の整備は来年度の着手を目指すこととしてい る。
2008年02月15日
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