堺泉北港広域防災拠点整備事業が起工 耐震岸壁と臨港道路を建設
式典では、初めに近畿地方整備局の布村明彦局長が式辞を行った。布村局長は、シャープなどの立地により 堺泉北地区に活気が生まれ関西経済の発展を担うものと期待され、防災拠点整備により、「非常時の防災機 能が強化され、平時には経済活動を支えるインフラとしても期待できる」とし、整備事業への支援と協力を 呼びかけた。次いで大阪府の橋下徹知事からの「国内有数の臨海工業地帯である堺が、21世紀型の新しいコ ンビナートに変身しつつあり、防災拠点としての道路と岸壁整備への期待には大きなものがある」とする挨 拶が披露された(代読=小河保之副知事)。 祝辞では、冬柴鐵三・国土交通大臣から、一開港化などで活気が出てきた大阪湾臨海部においては災害へ備 えるインフラ整備が重要で、防災拠点の整備は「物流基盤として又、防災力を飛躍的に向上にさせるものと 期待され、関西全体の安全と安心、地域の発展に寄与するものとなる」との言葉が寄せられた(代読=須野 原豊・国土交通省港湾局長)。この後、地元首長らによる来賓祝辞、大阪港湾・空港整備事務所の大山洋志 所長の事業概要説明に続き、国交省、大阪府、地元首長、地元選出の衆議員議員らによる鍬入れ式が行わ れ、合図とともに鍬が振り下ろされると出席者から大きな拍手が沸き起こった。 今回、整備に着手するのは、水深7.5m、延長約130mの耐震強化岸壁と、延長約1.6?の臨港道路堺北一号 線。臨港道路は、平面部279mと80m、と盛土擁壁部200mと370m各2カ所、高架橋部473mで構成。このう ち岸壁工事は不動テトラ、高架橋部下部工は前田建設工業が担当し、道路は2009年度、岸壁は2010年度の供 用開始を予定している。 また、1号線と接続する臨港道路2号線、基幹的広域防災拠点の整備は来年度の着手を目指すこととしてい る。
2008年02月15日
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