あすなろ夢建築「第17回大阪府公共建築設計コンクール」表彰式開催
今回のコンクールでは、「自然の居空間!〜移り変わる季節の中で〜箕面森町集会所」をテーマに、箕面森 町(水と緑の健康都市)の里山住宅地と一般住宅地で使用する集会所の提案を募集し、229点の応募作品の中 から最優秀作品賞など9点が選出された。入賞者は次の通り(敬称略)。 ▽最優秀作品賞 久家三季(日本理工情報専門学校1年) ▽優秀作品賞 戸田貴士・久保田健一(堺市立工業高等学校3年) 高橋智也(修成建設専門学校1年) 茂松晁景(日本理工情報専門学校2年) ▽佳作 前田麻菜(大阪工業技術専門学校1年) 藤原昭宏(日本理工情報専門学校1年) 久米彩水(大阪工業技術専門学校1年) ▽奨励賞 今尾智史(大阪デジタルテクノ専門学校1年) 山田淳也(大阪市立都島工業高等学校3年) 表彰式では、引き続き建築家の手塚貴晴氏による記念講演「アウトドアライフのすすめ」が行われた。手塚 氏は「建築家は心理カウンセラーのようなもの。コミュニケーションをうまくとりながら、実は自分が何を 欲しているのかわかっていない施主の瞳のうしろにあるものを見つけなければならない」と話しながら、自 身が手掛けた事例をもとに話を進めた。 代表作品のひとつ、屋根の上で食事をし、家族がくつろぐ生活が展開する『屋根の家』では「エコロジー建 築という観点ではなく、いかに安上がりで環境に優しく過ごすか、が大事。日本には暑い時に涼しく、寒い 時に暖かく過ごせる昔ながらの知恵がある。人間から環境に優しく近づいて行けばいいのでは」と話し、 「建築家は建物ほど長生きできないから、建物が自分で話してくれなければどう使うべきなのかが伝わらな い。作り手が何もいわなくても、そこに行けば何かがしたくなるような建物をつくれば、住む人、使う人が それに答えてくれる」と持論を展開し、参加した学生らは熱心に耳を傾けていた。
2008年04月01日
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