余部鉄橋の撤去鋼材活用へコンペ実施 兵庫県が委員会設置

兵庫県では、架替工事が実施されているＪＲ山陰本線余部鉄橋で、撤去される鋼材の活用法策に関してアイ デアコンペを実施する方針を固め、13日に「余部鉄橋撤去鋼材活用方策アイデアコンペ委員会（仮称）」を 開催する。 同鉄橋に関しては、近代遺産としての価値が高いことから、2006年３月に「余部鉄橋利用活用検討会」が設 置され、活用策についての検討が進められ、2007年３月には、知事宛に「余部鉄橋の保存と再出発に向けた 提言」が提出された。 今回のコンペは、この提言に基づき、「余部鉄橋の継承」の取り組みの１つとして、同鉄橋から撤去する鋼 材の活用方策に関して、多様で斬新なアイデアを募集することとし、学識経験者や地元自治体・住民らで構 成する委員会を設置して実施するもの。13日の委員会では、設置要綱の承認と委員長を選出し、コンペのス ケジュールと基本的な考え方、募集要項や審査基準などを話し合う。 委員会メンバーは次の通り。（敬称略） ▽川崎雅史（京都大学大学院教授） ▽岡田正彰（近畿大学理工学部准教授） ▽藤原久嗣（香美町長） ▽馬場雅人（新温泉町長） ▽梅谷馨（但馬自治会会長、養父市長） ▽山本美津男（余部連合自治会長） ▽関清徳（香住観光協会長） ▽杉木孝行（ＪＲ西日本大阪工事事務所長） ▽谷口進一（但馬県民局長） ▽竹本明正（県土整備部県土企画局長）

2008年08月12日