人材確保・育成「近畿ブロック会議」を開催 国交省モデル事業拡大へ
会議では、初めに幹事協会を代表して、大阪建設業協会の森本晴夫副会長が、金融不安や工事量減少による 競争激化など、現下の厳しい状況に触れながら「どのような状況でも、優秀な人材の確保と育成への努力は 続けていかなければならない。そのためには従事者がその使命を認識する必要がある」とし、今後も継続し て各種取り組みの実践を訴え、会議を実りあるものとしたいーと挨拶した。 引き続き、建設労働をめぐる最近の情勢について、国交省総合政策局建設市場整備課の長谷川周夫・労働資 材対策官が報告。この中で、今年度から実施している人材確保育成モデル事業について、来年度は実施箇所 を五箇所とすることや、基幹技能者の確保と育成、活用に関し、「元請がその必要を認識することが大事だ が、発注者もその位置付けをきちんとする必要がある」とし、制度の充実と総合評価方式での運用を検討中 であるとした。 次いで、各建設業協会が昨年度に実施した、高校生などを対象とした現場見学会やインターンシップ、セミ ナー、体験就労の取り組みについて順次、報告が行われた。この中では、インターンシップを体験した生徒 の入職率が高いことや、進路決定に際して有効であるなどの意見が寄せられた。 また、企業による実際の人材確保・育成の事例として、神戸市の山田工務店から‘わが社の「人材の採用・ 活用・定着・育成」策‘の発表が行われたほか、建設業振興基金から、「建設しごとポータルサイト」と作 文コンクールについての説明、意見交換などが行われた。
2008年11月17日
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