兵庫県・平木橋移設保存工事 12月7日に現場公開
その結果、2006年9月には現在の位置から約1.1?西側にある前の池への移設保存を決定するとともに、移設 後は加古川市が水不足と闘った地域の歴史を象徴するシンボルとして整備を行い、維持管理を実施すること として、今年3月から移設保存工事に着手した。 工事においては、アーチ式石橋が輪石自重による相互摩擦抵抗力で安定していることから、解体工事では、 アーチセントルと呼ばれるアーチ状の鋼製支保工の上に多数のジャッキを設置、輪石全体を均等に持ち上げ 摩擦力をなくし、要石から順番に輪石を1つずつ取り外していくもの。一方、復元のための構築工事では、 アーチセントル上に配置したジャッキを、解体前の基準高より少し高めに設置し、解体とは逆の手順で輪石 を並べていき、中央の要石を設置後にジャッキを下ろして輪石に相互摩擦力を生じさせてアーチを形成して いく。 工事では、5月から6月にかけて足場組立てとアーチセントルの設置を行い、7月初旬から解体工事を実施 し、10月17日に撤去が完了したことから現場公開を行うもの。構築作業は来年1月末まで行い、その後、3 月末までに周辺基盤整備と植栽工事等を実施する予定。施工は前川建設が担当している。 現場公開では、輪石の設置状況を足場の上から見てもらうほか、解体した煉瓦壁などの部材も展示して内部 構造も公開する。現場公開は、7月に開催した解体作業に次いで2回目。公開時間は9時30分から正午ま で。 問い合わせは、兵庫県東播磨県民局県土整備部加古川土木事務所東播磨南北道路対策室(電話079−421− 1101)、加古川市役所建設部道路整備局南北道路対策課(電話079−421−2000)まで。
2008年11月20日
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