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西宮土木事務所の現場見学会 山手幹線芦屋川横断工区街路工事

 工事への理解を深め、市民90人が参加  兵庫県阪神南県民局では、地元住民を対象とした現場見学会を11月29日、 「山手幹線芦屋川横断工区街路工事」現場で開催した。同工事の果たす役割 について地域の方々に理解してもらうことを目的に開催されたもので、見学 会には約90人が参加し、施工中のトンネル内を見て回った。同工事は、芦屋 川直下を横断する延長303・5mの立体交差区間で、施工は大林・奥村・竹中 土木・大喜特別JVが担当している。 大林・奥村・竹中土木・大喜特別JVが施工 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ この見学会は、昨年まで実施していた阪神なぎさ回廊ウォークに替えて、地 元で行われている公共事業に対する理解と事業の持つ役割を知ってもらうこ とを目的に、阪神南県民局県土整備部西宮土木事務所が主催したもの。見学 会では、西宮土木事務所職員と大林JVの金山正則所長はじめスタッフの案 内により、工事概要や施工方法などの説明を受けながら構築されたボックス カルバート内部を見て回ったほか、工事の記録ビデオの上映などが行われ、 参加者はカメラやビデオでの記念撮影も楽しんでいた。
山手幹線は、尼崎市から神戸市長田区までの山麓部の住宅地域を貫く延長29・5?の幹線道路で、日常生活は もとより、阪神地域全体の都市活動を活性化し、都市機能を高めるうえでも整備が必要とされている。ま た、災害時における避難路や救援物資等の輸送路、防火・防災帯としての空間を確保し、救援・救助活動を 支援する役割も期待されている。 整備は、各市ごとに進められており、芦屋市では約2.3?の区間のうち、既に0.8?が供用しており、今回見 学会が行われた現場が最終区間で、工事は芦屋市からの委託事業として兵庫県が整備を行っている。工事 は、芦屋市松ノ内町から月若町までの延長303・5mの区間をトンネル部とアプローチ部で構成。このうちト ンネルはボックスカルバート工で、アプローチは擁壁工で構築。ボックスカルバートは、延長131・5mで内 空断面は高さ5.7m、幅7.75m×2連、擁壁工はU型擁壁の延長119m、重力式擁壁延長53mで構成される。 同現場では、芦屋川を横断するにあたり「鉄桶工法」を採用。同工法は、鉄製の桶を設置して川の水を受 け、その下でボックスカルバート工を実施するもの。作業は、半川締切を行い鉄桶を設置、SMWによる二 重締切堤防を構築して地下取付部躯体を構築。これを右岸から実施した後、鉄桶を撤去して2重堤防内の取 付部と既設ボックスカルバートを貫通させるもの。 工事にあたっては、地盤から多くの岩石が搬出され、このため先行削孔に多大な苦労を強いられたほか、 「現場が住宅と近接しており、騒音や振動の防止、歩行者と通行車両の安全確保に配慮した」(金山所長) と、都市型施工に伴うネックの克服も課題となった。 工事は、2005年10月から実施されており、現在は左岸側でのボックスカルバート工が行われており、来年夏 頃に貫通の予定で、工事は2010年3月25日を工期とし、供用開始は2010年度内を予定している。現在の進捗 率は約76%、延べ約42万時間に及ぶ無事故・無災害記録を継続中。
2008年12月04日
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