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神戸市でCASBEE初のSクラス シスメックスの研究開発施設

 設計・施工は竹中工務店  神戸市が実施するCASBEE神戸でこのほど、初のSクラスとなる建物が 完成した。シスメックス(株)の研究開発施設で、2006年度の制度創設以来 の最上級評価を得たもので、市ではこれを契機に、市内に高度環境配慮型建 築物が増えることに期待を寄せている。
Sクラスの評価を受けたのは、神戸市西区高塚台四丁目に完成した「シスメックステクノパーク研究開発 棟」。免震構造を採用したS・SRC造10階建て、延床面積約2万4,402?の規模で、竹中工務店が設計・施 工を担当。CASBEEへの取り組みとしては、高性能の熱負荷制御や空気室環境の向上、自然エネルギー の利用・資源保護と効率的運用、温熱環境悪化の改善など。 高性能の熱負荷制御では、外ルーパーにより夏場の直射日光をさえぎり、エコガラス(複層)で熱の侵入を 防ぎながらブラインドで日射制御を行うとともに、空調機ゾーンを別制御として空調効率を高めた。空気室 環境の向上は、化学汚染物質の発生が少ないフォースター材を全面的に採用、基準値を下回る換気量を確保 した。 自然エネルギーの利用では、何面の吹き抜けと北面のハイサイドライトを設置することで自然採光率を高 め、屋上の雨水を集水貯留して外構の散水に利用。また、太陽電池外灯の採用、節水型衛生器と自動散水栓 の採用により50から60%の使用量低減を可能とした。 温熱環境悪化の改善では、ヒートアイランド対策として、敷地の50%以上を緑地・池・ビオトープとしたほ か、屋上緑化により敷地外への熱的な影響を低減。さらに、道路境界沿いに幅のある緑地を配置するととも に、築山など起伏のある造園を行うことで、自然な形態の豊かな緑地を、近景・中景・遠景と、それぞれ楽 しめる景観を創出している。 今回のSクラスは、広大な敷地内の緑化と生物環境確保、設備システムの効率化による省エネルギーやリサ イクル材の利用、オール電化による大気汚染対策など、環境への配慮とともに、高度OA化対応による最先 端技術研究所にふさわしい執務スパース、高い耐震性能による安全確保など、「質の高い建物設計」が評価 された。CASBEEは、建物の室内環境から敷地環境、地域環境、地球環境に至るまでを評価する建築物 総合環境性能評価システムで、Sを最高ランクにAクラス・B+クラス・B−クラス・Cクラスの五段階で 評価。 神戸市では、このCASBEEを基に制度を創設。省資源と省エネルギー対策、ヒートアイランド対策など の環境面と、耐震性能やバリアフリー性能など、建物としての基本性能の高さを評価する。2006年度の発足 以来、2006・2007年度ではAクラス評価は12件で、今回のSクラスをきっかけとして、市内での高度環境配 慮型建物が増えることに期待を寄せている。
2008年12月10日
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