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新年交礼会開く 堀木エリ子氏の講演会も 大阪府建築士事務所協

(社)大阪府建築士事務所協会(佐野吉彦会長)の「2009年度新年会員交礼会」が26日、佐野会長はじめ来 賓、会員各社の代表ら約110人が参加し、大阪市内のホテルで開催された。交礼会では、まずはじめに佐野会 長が挨拶に立ち「今年は法定団体として、より一層活動を充実されたい」とし「取り組むべき課題は多々あ るが建築士が社会的に果たさなければならない役割を長期的に捉えると、大きな2つの課題がある」と前置 きし、その課題は「人を育てることと、設計する組織を育てること」とした上で「我々自身が自らの足腰を 正しく鍛えるために、研修・研鑚を重ね、ネットワークを充実させ推進させたい。今は望ましい未来への旅 の途中。次の世代を育てる努力がなにより必要であり重要な努め。今年はそのためのリーダーシップ」を発 揮したい」と抱負を述べた。 続いて柳川陽文・(社)大阪府建築士会会長の発声で乾杯、新しい1年のさらなる発展を誓い合った。なお 交礼会前には「未来の可能性に挑む 現代建築における和紙の魅力」をテーマに、堀木エリ子氏による新春 講演会が開催された。 『建築空間に生きる和紙造形の創造』をテーマとし2007×2100?を基本サイズとしてオリジナル和紙を製 作、和紙インテリアアートの企画・製作・施工までを担当し、数々の作品を手がけている堀木氏は武生での 手すき和紙職人の作業風景での尊い姿に衝撃を受けた和紙との出逢いのきっかけ、その手すき和紙をなぜ建 築空間へ向けて創造するようになったかなど、また自らの作品スライドを交えながら手すき和紙の魅了につ いて話を進めた。 堀木氏は「巨大な和紙がまだなかった当時、その存在を認知してもらうのは大変な苦労はあった。前例もデ ータもなければ自分で作るしかない」と話しながら「なにごとも行動しなければ結果を出すことはできな い。なんでもやってみるのが大事。できるかできないかで考えてしまうとできない理由しか考えられなくな り、先に進めなくなる。そうではなく、できるという前提で考え、どうすればできるのかを考えなければな らない。誰かがどこかでその前提で前に進んでいるからこそ、今まで無理だと考えていたことが可能になっ ている」と自らの経験を交えながら語り、今後も「新しいコラボレーションを積極的に日本文化に落とし込 みながら行いたい」とし「和紙の新しい魅力を伝えるためにチャレンジを続けたい」とこれからの方向性を 力強く語り、講演を締めくくった。

2009年02月03日
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