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大阪府と大阪市が連携 歴史的な日と橋下知事

 都市構想(案)で新たな取り組み  大阪府の橋下徹知事と平松邦夫大阪市長は19日、大阪市役所で記者会見を行 い、昨年末から両者が協議を進めてきた「都市構想(案)」を府と市が連携 して取り組むことを発表した。府庁がWTCへ移転した後の咲洲や大阪城周 辺地区のまちづくりについての新たな取り組みを策定したもの。会見で平松 市長は、「大阪の底力を上げていきたい」と述べ、橋下知事は、「府と市が 本気でタッグを組んだ歴史的な日」と、府市連携の意義を強調した。
会見は、昨年12月末から行われていた都市構想についての協議が、ある程度の方向性が固まったことから行 われたもの。 平松市長は、「市が進めていた咲洲プロジェクトに、府庁が移転してきた場合の咲洲開発と、府庁移転後の 大手前エリアの活用についても市が協力することで、大阪全体の底力を上げていこうとするものだ」とし、 「知事と手を携えて大阪を元気にする方向性を確認できた」と語った。 橋下知事は、「仲が悪いとされてきた府と市が本気でタッグを組み、大阪を変えるためのスタートが切れ た」ことで、府政・市政にとって「歴史的な日」とし、必ず変わるという保証はないが、両者がスタートし なければ変化は望めないと述べ、「挑戦、変化のためのスタートだ」と述べ、WTCへの移転後は、「大阪 市の先導により一緒に大阪再生に努力したい」と決意を示した。 都市構想(案)は、東京一極集中や中央集権型システムにより閉塞感に覆われた大阪・関西の窮状を打破 し、「人・モノ・情報」をダイナミックに動かすため、アジアを見据えた「交流・交易拠点機能の強化」、 関西州を見据えた「広域的機能(広域関西)の強化」、大阪を見据えた「広がりと厚みを持つ都心への再 生」を視点に、大阪府と大阪市が共通認識の下、関連する地域・分野で協調して都市構想を策定するもの。 ベイエリアが国際的な拠点機能を発揮し、咲洲・夢洲地区と大阪城周辺地区を活用することで、東西軸が強 化され、広域関西の新たな発展の原動力となるとの期待がかかる。咲洲・夢洲地区については、ベイエリア の中心に位置しポテンシャルも高く、道路等の広域インフラも整い、港湾・空港ともアジア諸都市とのネッ トワークが充実しており、広大な未利用地を活かした発展の余地があるなど広域関西のシンボルエリアとす る。 大阪城周辺地区は、観光客に人気の高い大阪城や難波宮跡、「水都大阪」を代表する八軒家浜や中之島周辺 など、水や歴史・文化遺産等の地域資源が豊富で、これらの資源を活用して、広がりと厚みを持つ都心エリ アの魅力を高めることが可能で、都市再生に大きく貢献する地区とした。 これら地区の活用とまちづくりおいて、府市連携の取り組みを実施、その実現にあたっては、府庁のWTC への移転が確定した後、副知事と副市長をトップとする府市の協議機関を設置し、地権者や国等の関係機関 も加えたまちづくり推進体制の整備を働きかけるとしている。 実現に向けて橋下知事は「府と市のトップがここに一緒にいることが本気の度合いを示すもの」とし、(都 市構想)成否は保証できないが、「まちづくりは進んでいくことが重要」とし、平松市長は、「府と市が新 しいステップに入った」と府市の連携を評価、「両者が歩み寄ることで無駄をなくし、将来に向かって大き なものを築いていこうという証し」と述べ、府庁移転が実現すれば「実現へのスピードが上がっていく」と 期待を寄せた。また、府議会で移転が否決された場合について知事は、「構想そのものが動かなくなる」と し、さらに「議会の否定は府民の否定」との見解を示し、WTCが法的整理に入った場合については「状況 しだい」としながら府が手を挙げることも示唆した。 平松市長は、エリア活性化のために府を応援したいとし、売却先についても「府以外に考えていない」と、 府と市が手を携えて本気でやることを強調した。
2009年02月23日
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