幼児向け絵本を発刊 BCS関西 リニューアルをテーマに
発刊にあたり、企画から携わってきた山本好洋・前委員長は、「建築には建物を建てるというイメージが先 行しているが、建物を大切に使い、再生させ地域の誇りとして、未来に残すことも建築業の使命だ」とし、 浜田委員長も「建築といえば新築に話題は集まるが、それだけではないということも理解してほしい」と、 リニューアルをテーマとした経緯を述べた。 ストーリーは、とある町の宿屋では、毎晩、暖炉のあるホールに町の人々が集まり賑わいを見せていたが、 町に鉄道が引かれ、開発が始まると周囲にも多くのビルが建ち並び、宿屋はすっかり廃れてしまう。そんな ある日、町は大雪に見舞われ電気などがストップ。しかし、寒さに震えた町の人々が次第に暖炉の前に集ま ってきたことで、再び活気を取り戻していくーというもの。 作画は、「王様の冬のへや」に続いて青山邦彦さんが担当。青山さんと委員会メンバーが約1年をかけて作 成。時代に取り残された「やどや」が、リニューアルにより生まれ変わっていく様子が、幼児にも解りやす く、かつ見やすく描かれているほか、巻末には代表的なリニューアル建築物とリニューアル技術の解説も収 録。A四版サイズで全30頁。 支部では2万3,000部を発行し、このうち2万部を全国の図書館と幼稚園、近畿圏の小児科病院に配付してお り、既に100通を超える御礼の手紙やFAXが寄せられている。支部では、希望者に対して一部500円(送料 込み)で頒布するとしている。問い合わせは、大阪市中央区北浜東1−30の同支部(電話06−6941−4788) まで。
2009年04月27日
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