鴻池組 高難度の推進工事を完了
また、AK−2000は(株)鴻池組と東亜合成(株)が共同開発した高性能分散剤で、高濃度泥水の粘性を抑制 する効果がある。通常の泥水式推進工法では、排泥ポンプの閉塞を避けるために、比重1.20程度で掘削用泥水 を余剰泥水として廃棄する必要があるが、このAK−2000と助剤を掘削用泥水に適量添加することで、比 重1.40程度の高濃度泥水でも還流が可能であり、排泥ポンプが閉塞しない。 実際の施工では、粘土と砂岩の互層が約53%で、残りが砂岩という地盤構成だったが、K−1推進機は面盤閉 塞等のトラブルを発生させることなく、昼間施工のみ約20日で到達することができた。また、施工データを検 証することで、発生した産廃量はAKー2000を使用しない場合に比べ53%低減し、その結果、産廃運搬・処分 のコストが64%縮減できることを確認した。 同社では、今回の実績であらゆる地盤での推進工事を低コストで実現できることが実証できたと考え、今後、 K−1推進工法とAK−2000を組み合わせて、VE案件などに積極的に提案していく予定。
2006年06月10日
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