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咲州トンネル耐震補強へ

◇◇◆東南海・南海地震に備えて--近畿整備局と大阪市◆◇◇ 近畿地方整備局並びに大阪市では、大阪港咲洲トンネルの耐震補強に着手する。東南海・南海地震の発生が予 想されることから、同トンネルの安全性を確保するため、トンネル継手部を補強するもので、今年度下期から 工事に着手し、平成20 21年の完成を予定している。 咲洲トンネルは、大阪市港区築港と咲洲コスモスクエア地区を結ぶ道路・鉄道併用トンネルで、全長2、400 mのうち海底横断部1,100mを沈埋トンネルとして沈埋函10函で構成しており、1997年に完成。工事は、大阪 市からの委託事業として、近畿地方整備局(旧・運輸省第3後湾建設局)が実施したもの。 耐震補強に関しては、「大阪港咲洲トンネル技術検討委員会」(委員長=清宮理・早稲田大学教授)が検討を 行い、東南海・南海地震の地震動が当初設計に比べ、最大加速度は小さいものの、卓越周期が沈埋トンネル設 置点の地盤固有周期と一致し、その継続時間も長いことから、沈埋函を接合する継手部分での止水機能に影響 があることが判明したもの。 耐震補強では、港区側の1函と2函、咲洲側の9号函と10号函、10号函と換気所との取り付け部の3か所の継 手部分を対象に工事を実施。沈埋函の継手部に鋼板等により連結するもので、これにより地震発生時の継手開 きを抑制して止水性能を確保することができる。 工事は、車道部は一定期間車線規制を行い、軌道部では通常運行に支障を来たさない時間帯で実施するほか、 咲洲側については沈下現象が観測されていることから、耐震補強後も計測管理を行い、トンネルの健全性を随 時、確認することとしている。

2006年10月22日
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