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大阪府「宝町(調節池・雨水貯留施設)」が完成

 東大阪市域の浸水被害軽減へ  大阪府が、東大阪市とともに2000年度から整備を進めていた「宝町(調節 池・雨水貯留施設)」がこのほど、完成した。寝屋川流域における浸水被害 の軽減を目的に、下水道の合流改善施設との合築構造として工事を進めてき たもので、地下3階構造で3万2,000立方mの貯留容量を誇る。今後、東大阪 市中北部域の浸水被害軽減に効果を発揮するものと期待されている。寝屋川 流域は、その大部分が低平地のため、雨水の自然流下がない「内水域」の 上、急激な都市化の進展により保水・遊水機能が低下し、これまで降雨によ る浸水被害が多発していた。 このため、大阪府はじめ流域関係市では、総合治水治水対策として地下河川 などの放流施設や貯留施設として遊水池、流域調節池を整備しており、今 回、完成した宝町調節池は府内では16番目のものとなった。 宝町調節池・雨水貯留施設は、植付集水区の浸水被害軽減を目的に、2000年 度から整備に着手。植付集水区では、1995年7月、1997年7月と8月に広範 囲の浸水被害が発生していた。
建設地は、東大阪市宝町の東大阪市下水処理場跡地で、調節池本体は地下3階で、南北方向に約84m、東西 約38m、深さ約25mの規模。貯留量は約3万2,000立方mで、地下2階は東大阪市貯留分として1万立方m、 地下3階の2万2,000立方mは大阪府貯留分となる。 取水先は、公共下水道の植付幹線と水走南幹線で、排水先は植付幹線と1級河川恩智川。建設にあたって は、雨天時に合流式下水道から未処理下水が高揚水域へ流出するのを貯留して下水処理場で処理し、汚濁負 荷量を削減するための合流改善施設との合築構造としている。 なお、13日には地元住民らを対象とした施設の完成披露見学会が実施された。
2008年02月20日
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