大阪府改革PTと各部局の議論 都市整備部、今年度の予算削減を受け入れ
これらの現状に対して、予算削減により安威川ダムでは各種事業に2から3年の遅れが生じるとした。特に 付替道路は、地元の生活再建対策として位置付けられており、「2010年上半期での全面供用開始を約束して いる」とし、残土処分地として借受した農地の返還にも影響があるとしたほか、「地元との信頼関係を大切 にダム事業を着実に推進する」とした前知事との約束が履行できないとされた。 これに対しPTからの、「ダムの完成時期は明示しているのか」との問いには「平成20年代半ばとされてい る」とし、「地元に理解を求めることは可能か」については、「地元の理解と協力があってここまでこれ た」とし、そのためにも生活再建対策は重要だとした。 これらを踏まえた上で福田部長は、今年度はPT案を受け入れるとしながら、安威川ダムでは、生活再建 対策に必要な事業費を確保するとともに、「治水対策の着実な推進のため2009年度は転流工、2010年度に本 体着工したい」と、分離発注案を示し、槇尾川ダムは、「今年度の本体着工見送りはやむおえないが、来年 度には着工したい」との意向を示した。 都市基盤の整備と維持管理では、道路整備に関して「今年度はやむなしと思うが、来年度以降は考慮してほ しい」との要望に、PT側から「少なくとも(改革期間中の)3年間は対応をお願いする」と回答。これに ついて福田部長は、「1つの事業は計画から完成まで数年かかり、1年では全て出来ない。何年か先を見通 して事業が成り立つもので、2009年度、2010年度の事業は時期が来れば議論したい」とした。 インフラ整備に関して福田部長は、「整備と維持管理は車の両輪」としながら、整備・維持管理事業とも 「今年度はPT案で実施するが、各現場でも財源確保に積極的に取り組んでいる」と強調しながら、今後も 課題を検討し、議論を続けていきたいとした。
2008年04月28日
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